フジロスと食欲の秋、自力で家を苗場にするアゲイン。再現&お取り寄せでフジメシを堪能する。
- 2021/11/17 ● from fujirockers.org
秋ですね。フジロックが終わって3ヶ月ほどが経ちましたが、みなさまいかがお過ごしですか?これを読んでくれている人の中には、今年も行った人、今年は行けなかった人、行かなかった人、さまざまな人がいることでしょう。それぞれのいろんな思いが交錯した今年のフジロックではありましたが、どんなことが起ころうともフジには絶対に変わらないことがあります。豊かな自然、最高の音楽、お互いを敬う心…も、そうですが、どれもレベルが高くバリエーション豊富なごはん、そう、フジメシのおいしさです!
フジロックはカロリーの治外法権と信じ、どれだけ食べても罪悪感はないという都合のいい思考のもとに、フジロックではごはんを食べまくることを楽しみのひとつにしている筆者は、2年ぶりとなった今年、何のライブを見るかよりも2日参加の間に何を食べるか、を真剣に悩んだものです。
そして、フジロックが終わってからというもの、思い出すことは、あれも食べたかった、これを食べられなかった…と、ごはんのことばかり。なんせ食欲の秋だもの。ならば…!と昨年に続きおうちフジメシ祭りを開催することにしました。お取り寄せ、再現レシピ、出演者をイメージしたオリジナルドリンクで構成された、食欲まみれなおうちフジメシ祭りの様子をおとどけします。
□キューバサンド(PRIMAL)
キューバサンドとは、ローストポーク、チーズ、ピクルスなどを挟んでカリッとジューシーに焼き上げるホットサンドのことです。映画「シェフ」で日本でも人気になった料理ですが、最近になってこの映画を見た筆者は、事前に発表された出店リストにキューバサンドを発見し、「はじめて食べられるう!このお店出店してくれて神!!」と思ったのです。で、実際に現地で食べてわれらの速報サイトにも「初出店のキューバサンド!」と意気揚々に書いた後、すでに出店歴があったことを知りました…。キューバサンドに初めて出会った興奮で誤情報を書いてしまい、ごめんなさい。そんなこんなのお詫びの気持ちと、現地では寝不足な中年のコンディションでは100%堪能することができなかったため、お取り寄せしてリベンジすることにしたのです。
冷凍で届いたキューバサンドがこちらです。自然解凍して、「美味しく焼くコツ」の通りバターを贅沢に使ってフライパンでジュージュー焼いたら…
はい、焼き色だけで食欲をそそるこのお姿!現地で食べたときに揚げ焼きのように感じたのは、バターをたっぷり使って焼き上げるからなのですね。ローストポークとチーズの塩気、ピクルスの酸味がなんとも酒を欲するゴキゲンな味でウマい!そうか、現地でなんだか重たく感じたのは、寝不足の内臓のせいだけではなく、お酒が飲めなかったのも要因だったのか…と納得しました。是非お取り寄せしてお酒と共に楽しんでほしいです。
さて、それではどんなお酒はを飲みましょう。現地で飲めなかったうっぷんを今こそ晴らすときです。
そして、今回もオアシス常連のBAR KARMAさんに習って、出演者インスパイア型オリジナルドリンクをいくつか考えることにしました。
こんなやつです。
お酒が禁止とあって今年は出店されていなかったKARMAさん。来年は現地でナイスなドリンクを提供してくれることを願います。それでは一杯目はこちらから!
□AWAP(アン・ウィズ・ア・パッション)
見てほしい、この得体のしれないレシピとビジュアルを。日本の心あんこと、南国の勇パッションフルーツの融合体は、それはまさに究極の生命体向けエナジードリンク、と言いたい。
しかし何がびっくりって、語呂合わせだけで爆誕したこの飲み物、絶対吐き出すやつでしょ、と覚悟していたのに、あらまあびっくり、おいしいのです。爽やかなパッションフルーツチューハイが喉を通過したあとに口にひろがるつぶあんの甘みのハーモニー。予想をはるかに上回るうまさこそ究極の生命体のどーのこーの…はい、すみません。ふざけてるようですが本当においしいから信じてほしい。
アルコールを摂取したら食欲にブーストがかかるのは生理現象ですよね。次の料理はなんでしょう。
□フィッシュアンドチップス(1066)
昨年のこの企画で、一年の中で「フジでしか食べないもの」として、フォアグラを挙げたのですが、このフィッシュアンドチップスも然りだったりします。パブのような酒場に出向くこともあるけれど、フィッシュアンドチップスを食べる機会は少ない。いざ食べたとしても、これ海苔弁の上に乗ってるフライやん!ってなったりする。あの、でかくて衣がもりっとしたそれを食べるのは、やはり一年のうちでフジロックだけだったりします。でも、今年は1066さんが出店していない!これじゃ私の年イチのフィッシュアンドチップス枠が余ってしまうじゃないか…!てことで、こさえることにしました。
魚は定番のタラを使用。いかに、もりっと膨らんでザクッとした衣にできるかで勝負は決まると踏んで、「フィッシュアンドチップス 本場 レシピ」で検索したところ、衣にビールを入れるといいという記述を見つけました。ということで…
じゃばじゃばじゃばー。ギネスを使用することで本気度をアピールしています。
そして揚げあがったのが…これだ!
なんということでしょう。わが家が苗場どころか英国にひとっ飛び。衣にはほんのり塩とガーリックパウダーを加えて、より酒飲みが食いつきそうな味に仕上げました。本当はモルトビネガーをこれでもかと掛けて食べるのが好きなのですが、普通の穀物酢にウスターソースを加えて作ったなんちゃってモルトビネガーで代用。バンバン掛けてさっぱりさせたらいくらでも食べられそうではありますが、胃もたれ注意です。年一のフィッシュアンドチップス枠が埋まって満足したところで、次の飲み物は?
□電気グレープ
今年の主役は彼らだったわけで、オリジナルドリンク開発でも無視するわけにはいきません。そこで電気と言えば!と、「下町のヤバイ酒」としておなじみの電気ブランを入手。これをグレープジュースで割って、電気のオリジナルキャラクターであるVOXXXくんを表したグラスに注いでみました。耳はレモンの皮で出来ています。今年はこのVOXXXくんが書かれたポンチョを着ている人、会場でたくさん見かけましたよね。
味はいかがというと、フレッシュで爽やかなはずの100%グレープジュースが、瞬く間にタカラ缶チューハイブドウ割りの味に早変わり。気分は一気に大衆酒場です。これは電気グルーヴよろしく間違いなく酔わせてくるやあつです。
余談ですが、後々なぜVOXXXくんなのに黄色くしなかったんだろうと反省した筆者は、グレープフルーツジュースバージョンもご用意。
案の定しっくりきました。ちなみにVOXXXくんの顔がやたら汚れているのは、そこらへんにあった適当な裏紙に書いた絵を何度も使いまわしたからです。グレープフルーツジュースバージョンもごくごく飲めるやばいやつでした。
そろそろ、もっと腹にドカンと来るやつが食べたくなってきます。
□肉みそのり玉ごはん(ぞうめし屋)
2018年から出店している常連のぞうめし屋さん。愛知の人の愛する、あの甘めの味噌を使用した肉みそ料理がいろいろ楽しめるお店です。今年もイエロークリフに出店していたけれど食べる隙がなかった筆者は肉みそのお取り寄せすることにしました。
たっぷり200g入った肉みそが届いたら、あとはほかほかごはんを準備して、温泉たまごと海苔があればすぐに出来上がります。海苔はこのワシャワシャしたやつを使うのがポイント。完成図を想像するだけで湧いてくる食欲を抑えながら盛り付けたのがこちら!
はい、これです。見るからに濃厚なこの肉みそがごはんに合わないわけがない。卵と海苔が合わさって、おいしくなくなる現象はこの世には存在しない。青ネギのが本家に近づきますが、冷蔵庫にあったみょうがをトッピングしてみました。豪快に混ぜてかきこめばもう、幸せの味。日本人でよかった。ぞうめし屋さんがフジロックに出店していてくれてよかった…。と、本能が喜ぶごはんでした。
ここらで少し胃がもったりしてきたので、体をクリアにしてくれる飲み物がほしいところです。
□透明少女
あの名曲にインスパイアされし透明度。クイーンオブ透明、何にも勝るクリアさ。ここまでに摂取した脂質と糖質を全て流してくれそう気分にしてくれるような爽やかさなおいしさです。そういえばフジの会場にノーマルなチューハイってないよね?300円くらいの大衆価格で売ってくれないでしょうか。そんなのあったら水のように飲んでしまって大変なことになりそうですが。
さあ、胃が透明にリセットされたところで、忘れてはならないアレのお出ましといきましょう!