2020年のフジロック、8月の苗場ってどうなんですか? 気温調査編
- 2020/03/18 ● from fujirockers.org
いよいよ5ヶ月後へと迫ったフジロック。今年の開催は8月21日(金)から23日(日)と発表されていますが、例年から約一ヶ月後の開催で、8月の苗場って暑いの?寒いの?どんな服装で行けばいいの?と気になっている人も多いのではないでしょうか。そこで、フジロッカーズ・オルグ取材班は昨年、フジロックが行われる8月第3週の週末(2019年8月22日〜25日)に苗場で実際にキャンプを行い、気温や服装対策の調査をしてきました。今回は気温調査編を公開。必読です!
2019年8月22日(木曜日)
■12:00 / 雨 / 22℃
キャンプサイトがオープンする12時に合わせてテントの設営を行う予定でしたが、朝から雨が降り続いていたため、室内で待機。室内で過ごすにはTシャツでも大丈夫でしたが、外で雨にあたり続けていたら身体が冷えます。いつものフジロックと同じく、雨対策はしっかりしましょう。
■16:00 / 曇 / 20℃
雨が上がったタイミングでテントの設営をはじめました。晴れたフジロックのときは汗をかいてテントを建てますが、この時間の気温は20℃。雨上がりの空の下、涼しく快適にテントを建てることができました。このときの服装はTシャツの上にレインジャケットでした。
■19:00 / 曇 / 19℃
設営後はテントの中でゆっくり過ごしました。このときの気温は19℃。テント設営時から1℃しか下がっていないのに、とても寒く感じます。取材班はTシャツの上にフリースやスウェットを羽織り、テントの中でお酒を飲んで、ゆっくり過ごしました。
24時頃、気持ちよくお酒に酔って就寝。飲んでいたため、上着を脱いで薄着で寝袋に入りましたが、翌朝後悔することに…。
2019年8月23日(金曜日)
■5:00 / 小雨 / 15℃
テントに雨があたる音で目が覚めました。温度計をチェックすると気温は15℃。昨晩、お酒を飲んで暖かくなり、上着を脱いで寝袋に入って眠ったため、体温を奪われたのでしょう。とても寒く感じました。宿に宿泊する人は大丈夫かと思いますが、キャンプはとても冷えます。毎年フジロックで使っている春夏用の寝袋、簡易的な寝袋ではとても寒く感じるかも知れません…。秋冬用の寝袋を用意すれば安心して眠ることができそうです。
■15:00 / 晴 / 31℃
朝の寒さはどこへやら…。雨があがり、晴れてきました。気温も31℃まで上昇。動いていると汗をかきますが、太陽が雲に隠れると過ごしやすくなりました。開催期間中もこれくらいだったらいいのに、と感じました。服装はもちろんTシャツで余裕です。
■21:00 / 曇 / 17℃
この日の夜は、スマッシュ、制作チームのスタッフも苗場に来ており、「キャンプは寒くない?大丈夫?」という話題になりました。「日中、晴れればTシャツでも過ごしやすく、夜はフリースなどの上着が必要ですね」と自分で話しているときに思い出しました。そう、朝霧JAMです。朝霧JAMに行ったことのある方は、あの寒暖差を思い出して頂ければ良いと思います。ただ、朝霧JAMで冷え込むときは10℃くらいまで冷えるそうなので、それに比べたらまだ良いのかも知れません。
2019年8月24日(土曜日)
■5:00 / 曇 / 15℃
昨晩の反省を活かし、お酒を控えて厚着をして寝たところ、快適に眠ることができました。秋冬用の寝袋を持っていない人、買う予算がないという人は十分に厚着をして寝て下さい。くれぐれも、お酒を飲んだまま薄着で寝るのはやめましょう。眠る前に温かい飲み物を一杯飲むだけでも全然違います。
■12:00 / 晴 / 28℃
この日はところ天国の川まで、ゴンちゃん捜索に出かけました。なんと川の水温は10℃!川を歩いてみましたが、冷たくてビリビリと痺れてきます!慣れてくれば大丈夫でしたが、毎年川遊びをしているという方は注意してくださいね。
■15:00 / 晴 / 30℃
その後、気温は30℃まで上昇。汗をかきながら歩きましたが、ボードウォークなど木陰に隠れればとても涼しく快適です。ただし、日中かいた汗を拭かず、そのまま過ごすのはNG!16時頃から急に気温が下がり始めますので汗冷えに注意して下さい。
*汗冷えについては次ページで説明します。
■19:00 / 晴 / 16℃
この日は晴れが続いていたので、夜は放射冷却により気温も低くなりました。取材班でバーベキューを行っていたのですが、気温16℃…。とても寒かったので焼台を途中から焚き火台として使用して火にあたっていました。夏のキャンプというよりも秋のキャンプに近いイメージです。フジロックでは焚き火ができませんが、温かいごはんや汁物が、いつもより美味しく感じられるかも知れませんね!
2019年8月25日(日曜日)
■5:00 / 曇 / 16℃
この日の朝は曇っていましたが、直ぐに晴れて気温も上昇。朝の寒さにも慣れてきたところで、帰り支度です。晴れているうちにテントを畳み、会場を散策しました。
■12:00 / 晴 / 30℃
ところで、約一ヶ月後も虫対策は必要なのかな?と気になりますよね。キャンプ中、取材班は虫に刺されませんでしたが、ブヨのような虫をみかけたというスタッフもいました。いずれにせよ、防虫スプレーなどで対策しておくのが良いでしょう。赤トンボもたくさん飛んでいましたよ。
■15:00 / 晴 / 31℃
さて、他に気になるところはドラゴンドラに乗っていく天空のエリア。調べたかったのですが、ドラゴンドラは営業期間外だったのでフジロック中にナイトゴンドラとして動いている第二ゴンドラに乗って、標高1,518mの世界に行ってみました。ホテル前の気温が30℃だったのに対し、山頂は25℃。数字だけ見ると涼しいような気もしますが、太陽が雲に隠れると寒く感じるので防寒対策は必要です。
また翌日の月曜日も調べたところ、ホテル前の気温20℃に対して山頂付近は15℃でした。ドラゴンドラでデイ・ドリーミング&サイレント・ブリーズに行くという方は、下の会場の気温よりも5℃低いと考えておくと良いでしょう。
ということで、4日間のキャンプ取材が終了。取材期間中はシャワーを浴びていただけだったので、そのあとに入った温泉が文字通り極楽であったということは言うまでもありません。
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