【FRF’26 ARTIST PICKUP vol.6】Mitski「静寂と激情のあいだで揺れる歌声。7年ぶりのフジロックへ」
- 2026/03/12 ● COLUMN

019年ぶり2度目の出演となるMitski。前回は、RED MARQUEEでも“表現とは一体何なのか?”を見事に体現するステージを見せつけてくれました。あれから7年。当時はツアー活動からの休止も示唆していたからこそ、更に知名度をものにし、フジロックにカムバックしてくれたのはうれしいですよね!
そもそも第一弾発表の前にワールドツアーを発表し、日程からも「もしかして、フジロックに来てくれるんじゃない……?」と、ドキドキしながら予想していた方も実は多かったのではないでしょうか?
日米にルーツを持つシンガーソングライター、Mitski。ニューヨーク州立大学パーチェス校で音楽を学び、2010年代半ばからインディーシーンで存在感を高めていきました。『Puberty 2』(2016)や『Be the Cowboy』(2018)で世界的な支持を獲得し、孤独や愛、自己認識といったテーマを鋭いリリックで描くアーティストとして広く知られるようになります。フォークやロック、アメリカーナなどさまざまな要素を取り込みながら、静けさと激しさが同居する独自の音楽世界を築いてきました。
さらに近年は、TikTokをきっかけに過去曲が再び注目を集めているのも記憶に新しいですよね。特に“Nobody”や“Washing Machine Heart”、そして2023年の“My Love Mine All Mine”が大きなヒットへとつながっています。TikTokでは同曲を使用した投稿が200万本以上制作され、Spotifyでも5億回を超える再生を記録しています。
でもやっぱり彼女を語るうえで、ステージ上でのパフォーマンス力は外せません。Mitskiのステージは単なるライブというよりも、音楽と身体的な表現が豊かに溶け合うひとつの舞台作品のようでもあります。時には小さな身振りで場の空気を張りつめさせ、そして感情を爆発させる瞬間は観客たちの視線と感情をかっさらっていきます。彼女の溢れんばかりの感情を携えた表現は見ている者すべてを引き付け、唯一無二のステージと言えるでしょう。
ステージからスクリーンへ広がるMitskiの歌声
彼女の才能はジャンルの垣根を飛び越え、映画界でも高く評価されています。ジョン・キャメロン・ミッチェル監督『パーティで女の子に話しかけるには』(2017年公開)の主題歌“Between the Breaths”では、ミステリアスでありながら魅力あふれる女の子にグッと引き込まれていく様子が楽曲からもうかがえます。余談ですが、この映画のエル・ファニング、本当に何か間違いを犯してもいいと思えるくらいキュートなんですよね……。
また、コゴナダ監督作『アフター・ヤン』(2022年公開)では、エンドロールで流れる『Glide』が印象に残っている方も多いのではないでしょうか?曲のタイトルからもわかるように、岩井俊二監督作『リリイ・シュシュのすべて』(2001年公開)の楽曲からのカバーです。コゴナダ監督が自らオファーを出して決まったそうですが、Mitskiの広がりを見せる透き通る声は、リリィ・シュシュ(Salyu)とはまた違った印象を見せてくれます。実体を確かにさせながら、未来に対して静かに希望を見出すような歌声は、映画の雰囲気にもぴったり。エンドロールが終わってしまうのが惜しくなるくらいでした。
自身初のコンサート映画『Mitski: The Land』(2025年公開)でも30カ国630館以上で公開され、彼女の創造するステージに人々がなぜ引き込まれていくのかを十分に表した作品になっています。まあ、日本では1夜限りの限定公開で有料チケットの販売もない感じだったんですけど……。
孤独のその先へ向かう最新作『Nothing’s About to Happen to Me』
2026年2月27日にリリースされたばかりの『Nothing’s About to Happen to Me』は、どこか社会から距離を置いた風変わりな女性の視点を軸に展開されるコンセプチュアルな作品になっています。前述のコンサート映画や前作『The Land Is Inhospitable and So Are We』で見せたフォークやアメリカーナに更に接近しつつ、ツアーバンドやオーケストラを生かした温かみのあるサウンドへと発展させています。初期の轟音ギターロック的な衝動とは異なり、現在の彼女の音楽は、静かな情景の中で感情をじわりと滲ませる表現へと変化している様子が印象に残ります。
また、Mitskiの音楽を語る上で“孤独”は切り離せないテーマではあるけれど、本作では単なる悲しみとしてではなく、静かな受容として描き出しているようにも感じられます。たとえタイトルの通り「何も起こりそうにない」としても、その時間の中で自分自身を見つめ直し、受け入れていく。そんな穏やかな決意がアルバム全体を包み込んでいるようです。
3月23日のメキシコシティからワールドツアーを予定し、きっと当日は多様なメンバーを携えた演奏をが見られるはず……!まだ発表されていないけれど、GREEN STAGEですよね?7年ぶりとなるMitskiの唯一無二のパフォーマンスと彼女の感情が洪水のごとく流れ出す圧巻の歌声は、ぜひ現地で感じ取りたいところです。
Text By あたそ
初めてでも安心のフジロックガイド
フジロックに行ってみたい!でも、わからないことも多いし、本当に行けるのか不安…。
そんな皆さんに向けて、フジロックに参加しやすくなる情報をお届けするサイト「Start Your FUJI ROCK」!
お得に参加する方法や、お子様と一緒に楽しめる情報など、あなたに合ったフジロックへの道をわかりやすくガイドします。
チケット情報
◆先行販売受付期間
2月20日(金)12:00〜5月15日(金)23:00
※先行販売期間中であっても、規定枚数に達した場合販売を終了させていただきます。
※各種注意事項を必ずお読みいただいた上でチケットをご購入下さい。
◆販売チケット(以下すべて税込)
<入場券(各1名)>
・3日通し券:57,000円
・1日券:25,000円
・金曜ナイト券:¥16,000
・Under22 1日券:¥18,000
・Under17 1日券:¥9,000
<駐車券(各1名)>
・3日通し券【S駐車券】:22,000円
・3日通し券【A駐車券】:18,000円
・1日券:6,000円
※駐車券は2名様の入場券と合わせてのみ購入可能です。
※駐車券のみ単体での販売はありません。
※1日駐車券は場外駐車場となります。
※Under 22 1日券、Under 17 1日券、金曜ナイト券では駐車券を購入することはできません。
<キャンプサイト券(1名)>
6,000円(全発売期間共通/開催期間中有効)
※15歳以下は保護者の同伴に限り無料でご利用いただけます。
(2026年7月26日時点で満15歳以下の方が対象です。要写真付き身分証)
<オートキャンプ「ムーンキャラバンチケット」- 4輪(車両)チケット/2輪(バイク)チケット>
・3日通し入場券(1名):57,000円
・専用キャンプサイト券(1名):6,000円
・4輪(車両)チケット(1名):22,000円 ※2名様より受付
・2輪(バイク)チケット(1名):10,000円 ※1名様より受付
※オートキャンプ施設「MOON CARAVAN」専用のチケットです。ご利用にはムーンキャラバンチケットが必要となります。
※このエリアは4泊の施設のため、車の入出庫時間が限定されます。
※上記入場券+専用キャンプサイト券+専用駐車券のセット販売です。専用駐車券及び専用キャンプサイト券のみの受付はできませんのでご希望のお客様はオフィシャル先行発売以降にお求めください。
※「期間限定早い割引チケット(早期割引)」との併用はできません。
<サービスパス FUJI ROCK go round>
場外エリアから場内最奥エリアまで運行するバスやエアコン完備の全天候型専用ラウンジ、専用トイレなど、1日を通して利用可能なサービスパス。
料金:18,000円(各日 / 1名様)
有効期限:各日9:00〜24:00
※ご利用には、入場券が別途必要です。
※FUJI ROCK go round専用リストバンドのみでご乗車できません。
※当日有効な入場リストバンドが必要です。
※15歳以下は保護者の同伴に限りご利用いただけます。2026年7月26日時点で満15歳以下の方が対象です(要顔写真付き身分証)。写真付き身分証をお持ちでない方は、学生証、各種健康保険証、母子手帳、住民票の中から2点ご提示ください。
※限定枚数の販売です。規定枚数に達し次第販売終了となります。
※シャトルバス、専用ラウンジともに、ご利用が集中した場合、お待ちいただく場合がございます。
※リストバンドは、会場に設置されるリストバンド交換所でお渡しします(紙チケットをご用意の上、ご来場ください)。
※運行時間は、当日の天候や道路状況により変更となる場合がございます。
◆販売プレイガイド
・イープラス:https://eplus.jp/frf/
・FRFオフィシャルショップ「岩盤」:http://ganban-ticket.ocnk.net/
・チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/frf/
※ムーンキャラバンチケット、サービスパス FUJI ROCK go round の取り扱いはe+のみとなります





