• Hedigan’s、新EP『doyes』リリース記念ツアー開催中!今しか体感できない“現在進行形”のライブを見届けよう。

    2023年、河西“YONCE”洋介を中心として結成されたバンドHedigan’s。メンバーは、河西“YONCE”洋介(Vo,Gt)、栗田将治(Gt)、栗田祐輔(Key)、本村拓磨(Ba)、大内岳(Dr)の5人。言わずと知れたSuchmosのフロントマンとして活動するYONCEを筆頭に、ゆうらん船やNOT WONKで活動する本村拓磨など重厚な布陣で固められている。

    さて、突然のクエスチョンタイム。貴方はHedigan’sの音楽性にどのようなイメージをもっているだろうか。“再生”のようにゆるっとしたスローナンバーを奏でるバンド?はたまた、クールでスタイリッシュなSuchmosとは違った、リラックスした雰囲気を持つバンド??

    実は『フジロック’24』のRED MARQUEEで観た方はご存知の通り、彼らはライブパフォーマンスでより輝くのだ。本記事では、途方もない爆発力を秘めたプレイを一人でも多くの方にみてもらいたい気持ちから、10/9(木)に迫ったツアーファイナルに向けて、彼らの魅力をいくつか掘り下げることとする。

    Hedigan’s(FRF’24 RED MARQUEE) Photo by 白井絢香

     

    原曲と全く異なるアプローチこそHedigan’sの魅力

    「ライブでここまで楽曲が化けることがあるのだろうか?」と強く感じたのが、原曲と全く異なるアプローチで、フロアのボルテージを上昇させる“説教くさいおっさんのルンバ”。もともとは、アコースティックギターの音色にのせて、YONCEが語るように歌うレゲエ・ダブのようなノリの同曲だが、ライブになると一変。ドープなサイケデリックロックに変貌する。お腹にズンズン響く重低音、予測できないメロディライン、YONCEのシャウト…本能を刺激する音の波と引き出しの多さに畏敬の念を抱かずにはいられない。

    “敗北の作法”もまた面白い。「そんなものまで楽器にしてしまうのか!?」と、私は驚きを隠せなかった。豚や鳥のおもちゃを使用して音を鳴らしているバンドなんて、なかなか他では目にすることができない。彼らが既存の概念に縛られることなく、自分たちだけの色を追求している証拠でもあるだろう。

    見方を変えれば、本ツアーでも“ユニークなもの”が楽器として取り入れられる可能性が十分にある。“Fune”で小鳥のさえずりを演出する際には、“敗北の作法”と同様にバード型のおもちゃを使うのだろうか?民族音楽のエッセンスを持つ“DAO”では、ボンゴやバウロンといった楽器が使用されるのだろうか?全く見当違いかもしれないが、想像を膨らませることが楽しいのである。

    さらにライブが楽しみになる新EP『doyes』

    そして、今回リリースツアーを行う新EP『doyes』がライブをさらに楽しみにさせる。今年7月にリリースされた『doyes』は、複数のジャンルをまたいで、多種多様な楽器を取り入れている実験的なアルバムだ。同作は、以前にも増して“可能性”に挑戦しているような印象を受ける。

    例えば、オープニングナンバー“Fune”は、まさしくアンビエント・ミュージックな雰囲気が漂う楽曲。川のせせらぎのような音と透明感のあるハープの音色が響き渡り、美しい景色を眺めているような気分となる。“Eki”も同様、心地よいメロディにスプラッシュシンバルのアクセント、YONCEのハミングが効果的に取り入れられており、目を閉じると森に佇む自分自身の情景が浮かんでくるようだ。

    対して、“BtbB”はYONCEの激烈なシャウトからはじまる楽曲。ハードコア・パンクのような暴力性・攻撃性がぎゅっと凝縮されており、荒々しいギターサウンドとドラムに圧倒される。1分22秒という曲の短さも衝動性を表していていい。ライブでは「ゆるっとしたイメージ」と正反対のHedigan’sを見せつけてくれるだろう。

    今夏に発表されたばかりの新曲たちが、原曲を超えた輝きを放っていく瞬間が楽しみだ。

    アットホームな空間だからこそ見受けられるメンバーの意外な一面

    もうひとつ。Hedigan’sのライブで特徴的なのが、ファンとつくりあげるアットホームな空間だ。今年1月に開催された全国ワンマンツアー『Hedigan’s “Tour Chance”2025』を現地で観たとき、Suchmosよりもアットホームなムードであることを実感した。例えば、「はじめて来た人ー?」とYONCEが呼びかけたあと、挙手するファンに「1匹…2匹…いっぱいいるな(笑)」といたずらっぽく笑いながら、動物や昆虫のような数え方をしてフロアが笑いに包まれた。ユーモアあふれる言葉を各所にちりばめて、オーディエンスの反応を楽しむYONCEの姿は、Hedigan’sでしかみることができない。今度のライブで、また新たな一面を覗かせてくれることに期待しよう。

    ツアーファイナルは東京・LIQUIDROOM!ようこそ、新しい音楽の源へ

    名古屋、大阪の大盛況を経て、東京へ凱旋するHedigan’s。『Tour doyes』は本公演がファイナルとなる。彼らなりの音楽との向き合い、ヴィヴィッドなライブ、ファンとのフレンドリーなやり取りを目撃したい方はチケットをGETしよう!!さらに、会場にてHedigan’sのInstagramアカウントフォローの画面を提示するとステッカーが貰える企画も実施中だ。前売りチケットの購入は10月8日(水)まで。当日券が発売されるかは未定なので、今すぐ購入ボタンへGOだ。

    ちなみに、10月19日(日)にはZepp Haneda(TOKYO)にて『Gibson Crossover Live <奥田民生 × Hedigan’s>』が開催。オープニングアクト・グソクムズを含めた3組による、一夜限りのスペシャル・ライブをお見逃しなく。詳しくはオフィシャルサイトをチェックしよう。

    Text by YAMAZAKI YUIKA

     

    Hedigan’s “Tour doyes”

    日時:2025年10月9日(木)OPEN 18:00 / START 19:00
    会場:東京・LIQUIDROOM
    料金:オールスタンディング 一般 ¥5,500(ドリンク代別) / Under 18 ¥3,500-(ドリンク代別)

    下記プレイガイドで一般チケット発売中!
    ローチケ / e+ / チケットぴあ

    問い合わせ先:東京・HOT STUFF PROMOTION / TEL 050-5211-6077(平日12:00~18:00)

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