19
6月

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フジロッカーズのみなさん、こんにちは。忌野清志郎 スペシャル・メッセージ・オーケストラNICE MIDDLE with New Blue Day Hornsの出演は、嬉しい驚きですね! 25日の「苗場ロックン・ロール・ショー」は、これでもかっちゅーくらい、みんなで派手に騒ぎましょう!!



さてさて、せっかく日高大将にお会いできたので、お時間をいただいて、他にも少々お話をうかがってきました。本番が近づき、ライブ以外のお楽しみもいろいろと決まってきているようですよ。でも、まずはアノ話から。

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―― あのー、個人的に、The Killersのキャンセルが非常にショックでして……。


日高さん:残念だよ。この時期で出来ないとは困ったもんだよ。「メンバー間の都合」ということで、キャンセルになっちゃったんだよね。


―― ムキーッ(怒)!


日高さん:こればっかりは、「申し訳ない」としか言いようがない。みんなに「ごめんなさい」って伝えてほしい。ただ、なるべく手を打とうとはしているから。

今、一生懸命、代わりの人たちを探している。でも、みんなもわかっていると思うけど、もう時間がないからさ。本当に困っている状況だよ。The Killersを待っていた人たちの期待に見合うだけのアーティストが、今から間に合うかどうか……。正直、厳しいよね。

とにかく時間が問題。2つの意味で「時間切れ」なんだ。1つは、単純にアーティストと交渉するための時間が足りない。もう1つは、もし交渉がうまくいって出演が決まったとしても、ビザが間に合うかわからない。観光ビザじゃなくて、ワーキング・パーミット(労働許可証)が必要なんだけど、これが、申請してから発行されるまでかなり日数がかかるんだ。時間的に、本当にギリギリのところにいる状態だよ。

でも、今、交渉しているアーティストが決まるかもしれない。そしたらすぐ発表するよ。


―― はい、ドキドキしながら待ちます! では気を取り直して。第7弾発表で、パレス・オブ・ワンダー周辺の状況が明らかになりました。リリー・アレンのクリスタル・パレス・テント出演にはびっくりです。


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日高さん: 彼女はデビュー前に、ジョー・ストラマーや彼女のお父さんのキース・アレンたちと、パレス・オブ・ワンダーの飾りつけに来てくれたこともあって、パレスは、彼女自身、思い出深いステージでもあるんだ。で、この機会にDJをやってもらったら面白いだろうということで頼んだら、ひとつ返事でOKが来た。いろいろな音楽に囲まれて育ったから、何をかけるのかも興味深いだろ?

―― なるほど〜。確かに彼女のDJはとても気になります。パレス・アリーナに出演するState Circus of Mongoliaは、初めて聞く名前ですね


日高さん: 名前の通り、モンゴルの人たちのサーカスだよ。いわゆる“ヒューマン・サーカス”だよね。今までみたいな「危険!」とか「見てられない!」というのとは違って、昔型の、のんびりとしたサーカス。彼らとは別に、いつもの過激なパフォーマーたちもいるよ。それから、モンゴルのバンド、Altan Uragも来るから、オレンジ・コートの他に、Cafe de Paris(カフェ・ド・パリ)にも出てもらうつもり。


―― 今年もワールド・ワイドすぎるぐらいに、いろいろな国からアーティストやパフォーマーが来ますよね。例年以上に力を入れてます?
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日高さん: いや、力はいつも入れているよ。ワールド的なものは、フジロックのひとつのテーマでもあるわけだから。たとえば、今年はZAZというシンガーが出る。彼女は普段パリに住んでいるけど、出身はアフリカなんだ。だから彼女の音楽は、半分がアフリカ系で、もう半分が日本で俗に言うシャンソンぽいもの。ZAZは、少なくとも1日1回はCafe de Parisに出る。その他にも、あちこち出てもらうつもりだから、見てみて。


―― ZAZの出演は新情報ですね。チェックしなくちゃ! ところで、先ほどから名前が出ているCafe de Parisとは?


日高さん: 去年、Cabaret Fiesta(キャバレー・フィエスタ)をやったところ。


―― ああ、奥地!


日高さん: あそこだけは、俺と仲間たちが手作りでやっているんだ。俺の性分として、自分でやらないと気が済まないんだよな。脚立を持ってきて飾りつけたり、突然、「サボテンを作れ!」って言ったりしてさ。顔を入れて記念撮影ができるようにしたんだけど、知ってる?


―― もちろん、撮りました(笑)。


日高さん: “西部劇の決闘”や“木枯し紋次郎”の芝居もやったんだよ。セリフから振り付けまで、俺がいろいろ考えてさ。毎日夕方に集まって、「お前は、こう撃たれて、こう死ね」なんて演出しながら練習して。すっかり疲れ果てちゃったよ。だからもうやらない。で、今年は代わりにCafe de Parisをやるってわけ。

パリという街は、ワールド・ミュージックの本拠地なんだよ。ロンドンやニューヨークよりも、たくさんの音楽が集まってきている。Cafe de Parisと名付けたからには、いろいろな国のアーティストに出てもらおうと思っているよ。


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―― 面白そうですね。


日高さん: まあ、いろいろな種類のお酒を用意しているから、みんな飲みにくるといいよ。食べ物は、今、メニューを考えている最中なんだ。去年はメキシコってことで、タコスを出したんだけど、これがめちゃくちゃおいしかったんだよね。今年はまた別のメニューにしようと思っている。絶対楽しいから、ぜひ遊びにおいで。


―― 他に、日高さんおすすめのフェスごはんはありますか?


日高さん: 苗場食堂のお重弁当「木道の宴」は高いけど、おいしいよ。新潟産の素材で手作り。お重(箱)は持って帰れば果物入れとかに使えるしね。

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うーん、楽しそうだ。ふと気づけば、フジロックまであと35日! 朝から晩まで、会場の端から端まで遊び尽くすためにも、そろそろ真剣に準備を始めないといけませんね。有給申請はお早めに☆


interviewed by org-walk, org-naomi, org-john and org-satori

photos by org-naomi and org-terumi