• ボードウォーク・キャンプでフジロック気分を満喫!~第47回 Boardwalk Don’t Runレポート~


    苗場もついに夏の前触れである梅雨入りとなりましたが、5月最後の週末は、真夏さながらのうだるような暑さとなり、思わずフジロックに思いを馳せた人も多かったのではないでしょうか。そんな、5月30日(土)から31日(日)の2日間、苗場では今年初めてのボードウォーク・キャンプ「第47回 Boardwalk Don’t Run」が行なわれました。

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    Photo By 近澤幸司

    ボードウォーク(以下BW)も、2002年の設置から13年が経ちました。フジロック会場の中でも人気のスポットのひとつですが、どちらの歩道も初めから会場にあったわけではないのです。2002年当時の記事にもありますが、地元苗場の方々の「自分自身やフジロックの参加者に誇れる何かをフジロックのみなさんと一緒に創造したい」との考えにより、フジロッカーズやさまざまな人の協力のもとに作られ、13年間守り続けられている歩道なのです。

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    この日も、バリアフリーのこの歩道へ散歩に来た地元の子どもたちを見かけました。また、フジロック終演後の秋にもこのボードウォーク・キャンプは行なれます。このように、フジロックのためだけにあるわけではないけれど、フジロックがあったからこそ作られた、そんな苗場の人々とフジロックとの繋がりの象徴でもあるBWの修復作業はどのように行われているのか。今年のBWの様子とともにお伝えします。

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    今回の参加者は、月末だったこともあってか2日間あわせていつもより少なめの25名程。メンバーは初参加でひとりキャンプの方や、常連の方、日帰りの方などさまざまです。
    この日は、フィールド・オブ・ヘブンへと続くBWの修繕が行なわれました。

    作業は地元スタッフの方の指示のもと、板にたまった落ち葉や木々の清掃作業にはじまり、修復が必要な箇所の板をはがしバールで釘を抜く作業、新しい板の打ち付け作業などが行なわれました。

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    人手が限られているぶん、チームワークで作業を分担したり、コツを教え合ったり、またフジロックの話をしたりと交流をはかりながら楽しく作業が進みます。

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    苗場も真夏のような暑さでしたが、BWは木陰でとても涼しく、森に響く金槌の音はなんとも爽快です。

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    剥がした古い板は運び出され、その廃材はピラミッドガーデンへと生まれ変わります。積まれた廃材の中から再利用できそうなものを選び出し、一枚一枚丁寧に釘を抜いて行く作業もボランティアの重要な仕事です。再利用をする方が、燃やしてしまうより手間がかかるにもかかわらず、環境を考えリサイクルをする。そんなフジロックの精神を実感しながらの作業となりました。

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    地元の方々と直接ゆっくりお話ができるのも、ボードウォーク・キャンプに参加する楽しみのひとつではないでしょうか。
    今回スタッフの方に伺った話では、今年は比較的BWの傷みが少ないそうです。その分グリーンステージまでのBWの全面改装が予定されており、現在は写真のとおり歩道が全て撤去されています。傷んだ板をただ張り替えるだけでなく、丈夫で安全かつ長持ちする歩道を作るために改良を重ね、行き着いた答えは「低層にしていくこと」なのだとか。そうすることで、車いすでも恐怖心が少なく、また雪が積もったあとも腐りにくい歩道になるのだそうです。そして今年はこのグリーンステージまでの道に新たな工法で土台を組んだBWが完成するとのことで、その準備がされていました。

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    そして、なんといっても今回のBWのお楽しみは、1日目の夜に苗場食堂の桟敷で行なわれたスペシャルイベント「苗場食堂“NAKED”スペシャルライブ」です。

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    Photo By 佐俣美幸

    お酒も販売され日も落ち始め、フジロックのような雰囲気のなかライブはまず、2011年のルーキーステージに出演した「ヘルメッツ」が、ヴォーカル不在ながらも熱のこもったステージを魅せ、続いて「DeeDeeFever」の登場。池畑潤二と渡辺圭一の安定感ある演奏をバックに、マイクコードが抜けるほどステージ上を動き回るヴォーカルのKeicotの背中にはゴンちゃんのイラストも。また、ギラギラした瞳で観客にマイクを向け煽り、会場全体がひとつとなった、時間が経つのも忘れるほど楽しい最高のライブでした。屋根もなくフラットなステージでのアーティストとの距離感や、桟敷の板から伝わるステップの振動など、身体で感じる一体感はここでしか味わえない贅沢な感覚は、是非皆さんにもこの場所に来て味わっていただきたいと思います!

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    Photo By 佐俣美幸

    今回ボードウォーク・キャンプに参加することで、フジロック開催中の会場とは違う苗場の一面や、今年のフジロックの準備がどのように行なわれているのかを垣間みる事ができました。第48回、49回では、更に準備の進んだ会場も目にすることが出来るのではないでしょうか。
    今年はBWの傷みが少ないとはいえ、まだまだ修理の必要な箇所はたくさんあります。また、「苗場食堂“NAKED”スペシャルライブ」は今後も行なわれるようですし、次回にはキャンドルナイトの予定もあります。是非皆さんも、この機会にボードウォーク・キャンプに参加して、フジロック気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。

    今後の予定は下記の通りとなります。申し込み方法等詳細はこちらをご確認ください。

    [第48回 Boardwalk Don’t Run]and [100万人のキャンドルナイト]
2014年6月21日(土)、22日(日)2日間
内容(予定):補修作業など

    [第49回 Boardwalk Don’t Run]
2014年7月12日(土)、13日(日)2日間
内容:補修作業、最終チェックなど

    ・BWC開催期間内は滞在自由です。前日(金曜夜)からの「現地入り」も可能です。
・途中参加、日帰り、早退、皆様のご都合に合わせてご参加いただけます。

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