小さな苗場が八重洲に現れた〈FUJI ROCK WEEK at 東京ミッドタウン八重洲〉2日目レポート
- 2023/07/14 ● Report
7月8日から始まった10日間のプレイベント。フリーライブ、DJイベント、ワークショップ、フェスご飯が楽しめるFUJIROCKWEEKに、2日目の7月9日(日)行って来ました!
梅雨明け宣言はまだかと心待ちにしている7月上旬。快晴とはいかないが傘はいらない日曜日の昼前、東京駅は大きな荷物を抱えて歩く人で混雑していました。そんな人の流れをかいくぐり、会場に向かいます。苗場に行く時のフル装備とは違い、日常の手荷物程度で、行ってみます。さて、どんな感じでしょう。
東京駅八重洲中央口を出て信号を渡ると、見えて来たのはフジロッカーに馴染みのあるロゴ「FUJI ROCK FESTIVAL’23」が掲げられていました(隣のビルには赤くて大きなトラクターが展示されているのも、かっこいいと気になりました)。この感じ、ミッドタウンの屋外に苗場の入場ゲート!?なんだか、フジ心をくすぐられます。
1Fガレリア〝FUJI ROCK GARDEN〟
入り口を進むと、手作りのワークショップコーナーが。そのまま足を進めると、キッチンカーのフェス飯、奥にライブのステージが見えてきます。
まるで、入場ゲートを潜るとキッズランド、イエロークリフ、ジプシーアバロンがぎゅっと凝縮されたような、何十分の1のフジロックの世界が広がっているようでした。
湿度が高いけれど、風が通り抜けるから、暑さが和らぐ瞬間があります。開場前の準備中から、お客さんが少しずつ集まっていました。
会場のところどころで、さりげなく目が合うな…と思ったら、苗場のアイドル、ゴンちゃんが!東京に出張してくれたんですね。
出会えると癒されるゴンちゃん。会場にはほかのゴンちゃんもいますよ。探してみてください。和みますよ。
◎ワークショップ キーフーダー
バンライフでDIYをされているというスタッフのお二人。そこで出た端材や廃材を使ってオリジナルの木札を作るという。この感じ、どこかで見たことありませんか?居酒屋とか、銭湯の下駄箱。そう、まさしくそれですよね!パッと見、その下駄箱の鍵のお古かと思いきや、なんと新品。ヤスリで〝やれ感(使い込んだ、馴染んだ感じ)〟を出すのがポイントだそう。削ってもいいし、そのまま、時間と共に風合いが出るように自然に任せてもいい。
大人にとっては懐かしく、子どもにとっては新鮮。初日の昨日は、家族連れが多く、ノコギリの体験ができて子どもは楽しんでいたそうです。
今は、木材もコストが高いそうで、こうした端材や廃材を再利用できるのはとても有効ですね。
◎ワークショップ ロックでメタルなムシを作ろう
何やらキラキラしたものがいる?
近づいてみると、カブトムシ!触覚がハートになってますね。かっこかわいい〜
ちゃんと目も付いているんですよ。
体は新聞紙とアルミ、足はワイヤーで出来ているそうです。確かに、ワイヤーだと曲げ伸ばしが出来るから、好きな形に出来ますね!大きさも自分で調整できるし、その自由さもロックですね。メタルなムシだけど、新聞紙だから軽くてキッズに優しい素材。
こちらもキッズで盛り上がっていました!
◎12:00〜 フリーライブ! 〈瑛子&Rina from EYRIE〉
CMでよく耳にするあの曲。そうだ、あそこに行こう。と思わせるあの曲のカバーから始まりました。
力強くも時に繊細な鍵盤の音色を、2人で弾き出していきます。
ぶつからないの?と思わず見入ってしまう。リズムに合わせながら、軽やかに交わる2人の動きはさすがでした。
MCでは、2021年初めてのステージが、フジロックのGypsyAvalonだったと話してくれました。躍動感のある演奏と違って、MCでは優しい雰囲気で、お客さん達も癒されていました。
◎フェス飯 東京に苗場食堂がやって来た!
フジに行ったらとりあえず苗場食堂に並ぶ!もしくはハイネケンで乾杯!なんて方も多いのではないでしょうか。きりざいめしも、もち豚丼もハイネケンも、フジロックになくてはならない立役者ですよね。歩き回ってお腹ぺこぺこで、ライブで歌って喉が渇いて。私達のお腹と喉を満たしてくれる。
いつもは2箇所に寄って買うものが、こちらのキッチンカーでは1回でまとめて買える!
東京でこの3点セットが食べられるなんて。大雨に打たれることもなく、ポンチョも着ることもなく、手軽に食べられて、やっぱり美味しい!この味、落ち着きます。
◎2F ヤエスパブリック
湿気が強く風もぬるいので、涼みがてら屋内にも行ってみます。
2Fに上がると、ヤエスパブリックの飲食スペースに、フジロック オフィシャルショップ GAN-BANが登場していました。事前にここで、グッズを購入するのもいいですね。
FUJIROCKFESTIVAI’23のノボリと緑が共生していて、苗場にはない空間。例えるならここは、東京版のシュネーの売店でしょうか。出演者のポスター、キッズランドや盆踊りの風景など、フジロック会場の写真も所狭しと飾られていて、目を閉じれば苗場にワープできそう。FUJIROCKWEEK目的ではないお客さんも座席に座っていて、そうかと思えばフジロックTシャツを着ている家族もさりげなく混じっていて、なんだか面白いです。
期間中は11:00-21:00まで毎日営業していますよ。
◎14:00〜 フリーライブ 〈藤原さくら〉
FUJIROCKWEEKは、入場無料なんです。今か今かとライブを待ち侘びるお客さんで溢れていました。
アコースティックギターのイントロが、風に乗ってガレリアの空間を満たしていきます。落ち着いていて透明さも併せ持つ彼女の声が、暑さを少し追い出して、心地よさを運んでくれる。
ライブが始まると、通りかかった人もなになに?フジロック?フリーライブやってるの!?と足を止める姿も見かけました。
◎チケット購入者 大抽選会!
2Fヤエパブでは、チケット購入者に大抽選会が行われていました。購入していない小さなお客さんが、時々ガラガラと回していることも。その気持ち、わかります。
こちらで入場券を購入した女性に出会いました。お話を伺うと、7月29日(土)の1日券を購入したとのこと。なんとこの方、日帰りの弾丸だそうです。GAN-BANで真冬に敢えて並ぶことはせずここで購入するという、確かにそれも賢い方法ですね。FOO FIGHTERSと、ALANIS MORISSETTEに注目しているそう。弾丸ツアーどうか気を付けて、充実した一日にして欲しいです。
前夜祭からアフターまで入れると、5日間も楽しめるフジロック。まさにフジ人フジ色(十人十色)のパターンがありますね。
個人的に、私は今回トレイを購入!発売当初は、なくてもいいだろうなんて思っていましたが、けっこうスグレモノだという噂を耳にしていたので、数年迷っていたのを決心してついに購入!今年のフジロックで使うのが楽しみです。
◎幸運のフジロックバス!?
ふと東京駅側を見ていると…ん?何か来る?フジロックのロゴが描かれたバスが登場!苗場ですれ違うシャトルバスとはまた違うバスを発見!新しいわくわくを感じました。
東京駅を背景に、颯爽と通り過ぎていくバス。今年のオフィシャルカラーに合わせた色なのかな?FUJIROCKFESTIVALのロゴがなんだか新鮮。
東京駅のほど近くのミッドタウンには、小さなフジロックがありました。
聴く、創る、食べる、見る、買う。
本番のフジロックには来れない方も、ここで思いを寄せて楽しめると思います。
FUJI ROCK WEEKは、7月18日まで開催されていますので、この連休、ぜひ足を運んでみてくださいね。
さぁ、本番まであとわずか。準備は大丈夫ですか?ここでシュミレーションして行きましょう!
心はもう、湯沢インターを降りました。
FUJI ROCK WEEK at 東京ミッドタウン八重洲
開催日:2023年7/8(土)〜7/17(月・祝)
開催場所:東京ミッドタウン八重洲 1Fガレリア/2Fヤエスパブリック
1Fガレリア「FUJI ROCK GARDEN」
・フリーライブ 7/8(土)、9(日)、15(土)、16(日) 、17(月・祝)
・ワークショップ
・キッチンカー
2Fヤエスパブリック「FUJI ROCK SQUARE」
・DJイベント
・フジロック・オフィシャルショップ「GANBAN/岩盤」POPUPストア(チケット・グッズ販売)
https://www.fujirockfestival.com/news/detail/4417
https://www.yaesu.tokyo-midtown.com/special/2023/fujirockweek/
写真:Yuta Kato 、小亀秀子
文:小亀秀子