• まさかのあのレジェンド登場!苗場をどのように彼色に染めるのか?フジロック’23 第4弾アーティスト追加発表!


    春の光が踊る。
    陽を浴びた花々だけでなく、それを謳歌する動物や昆虫たち。春は、全ての生命にとって祝祭の時。
    本日、2022年度末、仕事納め。来月から、新しい職場に異動が決まっている社会人や、進学先での新生活がスタートする学生さんも多いのではないでしょうか。
    日本各地で桜が咲き誇る中、私たちにとっての桜通信が届きました!
    フジロック第4弾アーティスト追加発表です。
    まさかまさかの、日本を代表するロックレジェンドの追加発表に、苗場はすでに震えています。(筆者の手も震えています)

    frf23_KeyVisual_0331c_

    今回の追加は1組のみ。そのアーティストは矢沢永吉。初日金曜日に決定しました。レジェンド。その単語が意味するのは、ただの冠詞に留まりません。今なお、そのトップを走り続けている「矢沢永吉」の発表を、フジロッカーの誰が予想できたでしょうか。
    説明不要、彼の輝かしいヒストリーを文字に起こすことさえ憚られます。しかし若い世代を中心に、彼の名前しか知らないフジロッカーもいるかも知れません。
    まずは、「YAZAWA」の経歴から。

    矢沢永吉 (Photo courtesy of SMASH)

    矢沢永吉 (Photo courtesy of SMASH)

    1949年、広島県出身。中学時代、ビートルズを聴いて、ロックに目覚める。「ザ・ベース」「イーセット」「ヤマト」を経て、1972年「CAROL」を結成して同年デビュー。
    1975年、日比谷野外音楽堂にてCAROL解散ライヴを行い、解散後、すぐにソロ活動を開始した。
    1977年には、日本人ロックアーティストとして初の日本武道館公演、翌年には後楽園球場公演を開催した。
    自著伝第1弾として出版した『成りあがり』が100万部を超えるベストセラーとなり社会現象となる。
    『時間よ止まれ』『止まらないHa~Ha』『SOMEBODY’S NIGHT』『東京』『いつの日か』など、多くの名曲を生み出し続ける。昨年には活動50周年を記念して、新国立競技場で史上初の有観客ライヴを2DAYSで行い大成功を収めた。日本武道館公演通算149回を重ねるなど、今なお日本のロックシーンにおけるトップのロックミュージシャンとして君臨している。

    もしかしたら、フジロッカーの中には、矢沢永吉とフジロックのイメージが、上手く繋がらない人も多いかも知れません。しかし、20年近く前から「ROCK ODYSSEY」「SUMMER SONIC」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」など、意外にも多くの野外フェスに出演してきた矢沢永吉。彼にとっては、ホームもアウェイも存在しません。それを物語るエピソードがあります。
    1997年にイギリスのウェンブリー・スタジアムで行われた、エルヴィス・プレスリー没後20年コンサートに、日本から唯一出演した矢沢永吉。名だたるミュージシャンに混じっての出演で、観客も当然ながら、他出演者からも全く知られていませんでした。しかし、いざライヴが始まると、最高のパフォーマンスで完全にYAZAWAワールドを展開し、8万人の観客を一気に自分の土俵に引きずり込みました。演奏後、ロッド・ステュワートから「今度、一緒にステージに立ってくれ」と、その歌唱力を大絶賛された話は有名です。さらに、その模様を撮影していた日本のメディアに対し、現地スタッフから「彼と同じ国に生きていることを誇りに思いなさい」と言われたそうです。
    また、ディズニーシーの開園2周年イベントでは、海の中からサプライズ出演。『星に願いを』を英語で歌い、普段は、YAZAWAとは全く別世界に住む『夢の国』の住人さえも、完全にロックしてしまった逸話が残されています。

    グリーン・ステージ、でしょう。
    巨大な漆黒の骨組みで作られたステージ上に、置かれた真っ白いスタンドマイク。
    押し寄せるファンたちによって、若草が踏み潰され、少しだけ青臭さが漂う風の中、あのタオルが会場を埋め尽くすのでしょうか。長くフジロックに通い続ける常連には、見たことのない光景が広がるかも知れません。
    でも、YAZAWAは、マイクさえあれば、そこを簡単に自らのホームに変える本当の「チカラ」の持ち主です。それこそが、私たちも信じてやまない、音楽の持つ、本当の「チカラ」なのではないでしょうか。
    ある人は、彼の著書を「人生の指南書」、楽曲を「その時の心情風景」と表現しています。圧倒的なフォロワーを、今なお生み続ける類まれな存在を、この夏、体験するチャンスが訪れます。
    あの大自然の中、あのステージで。
    プレミアムなビールを片手に、楽しみましょう!

    FUJI ROCK FESTIVAL ’23 公式サイト
    https://www.fujirockfestival.com/

    Text by takuro watanabe

Fujirock Express
フジロック会場から最新レポートをお届け

フジロッカーズ・オルグ盤『フジロッカーズの歌』7インチアナログEP

フジロッカーズ・オルグ盤『フジロッカーズの歌』7インチアナログEP

bnr_recruit

bnr_recruit
PAGE TOP
301 Moved Permanently

301

Moved Permanently

The document has been permanently moved.