汗冷え対策について

フジロックで汗だくになってライヴを見たあと、急に寒く感じた経験はありませんか？それが汗冷えです。汗は空気に比べると熱伝導率が高く、乾いていくときに一緒に体温も逃げていきます。例年のフジロックでは、大きな寒暖差をあまり感じませんが、8月の苗場は違います。日中、汗をかいたら必ずタオル等で身体を拭いて下さい！

また、汗冷えは速乾性のインナーやメッシュ素材のインナーで、汗を乾かしやすくすることで防げるそうですよ。

低体温症対策について

楽しい3日間、お酒を飲みすぎるのも注意してください。こちらの記事では医療ジャーナリストの吉澤さんがこのように書いています。

（一部抜粋）凍死の危険性がある気温は11度以下といわれるが、酩酊状態では気温15～19度でも凍死に至ったケースもあるようだ。酩酊期で低体温となり、神経も抑制状態と｜なるうえに気温も低ければ、容易に危険な状態を招くことが推測できる。
＊「冬、飲酒後にうたた寝→凍死はこんなに多い！屋内でも気温19度でも凍死発生！」より。

取材時の夜の平均気温は18℃でした。夜明けの最低気温は15℃でしたが、例年の8月に比べれば、まだ温かいという現地の声もありました。飲酒の影響で低体温症になってしまう可能性は十分にあります。ご注意を！

過去10年の平均気温を調査！

fujirockers.org 調べ（クリックで拡大）

フジロックが行われる新潟県南魚沼郡湯沢町の過去10年の最高気温、最低気温の平均を調べてグラフにしてみました。意外と温かいと思いましたよね？しかし、こちらは湯沢町の標高約350メートルでの平均気温です（苗場だけのデータはありませんでした）。苗場（浅貝地区）の標高は約900メートルです。

約530メートルの標高差がありますね。一般的に標高が100メートル高くなると0.6℃下がると言われていますので計算すると「530メートル×0.6℃ = 318」。上のグラフから3.1℃引いたデータがこちらです。

今年のフジロックの気温を推測してみた！

過去の気温から推測する平均最高気温と平均最低気温（クリックで拡大）

いかがでしょうか？平均最高気温は30℃を切り、平均最低気温も17℃台になってしまいました。取材班が実際にキャンプをした日は30℃を超す日もありましたが、先に記述したように「今年（2019年夏）の苗場は温かい」と現地の人も話していました。過去10年の平均最高気温から推測すると、30℃超えは珍しいのかもしれません。

こちらの記事の前半は取材班が実際に体験したキャンプの感想。そして後半は注意と予測となっています。もちろん、今年の天気がどうなるかは誰にも分かりません。また、今年の冬の苗場も例年にない少雪でした。万全を期して2020年8月開催となるフジロックの準備をしていきましょう。

■協力
株式会社スマッシュ / 苗場プリンスホテル
株式会社ヤマテ・コーポレーション / Hotel Green STAR Naeba
CHUMS / ザ・キンタ

写真：fujirockers.org、森リョータ、おみそ、アリモトシンヤ
文：アリモトシンヤ