(フェスレポート) 自然と共に過ごすウンカイ・ナチュラル・キャンプ
- 2019/11/27 ● Report
中四国をはじめ全国のアウトドア好きから人気を集めるキャンプイン・フェスティバルのウンカイ・ナチュラル・キャンプ(以下、UNC)。これまでオリーブ園、無人島、キャンプ場と場所を変えてその歴史を刻んできたが、今年は記念すべき10回目のアニバーサリーイヤー!今年の様子をダイジェストでお届けします。
バラエティに富んだアーティストたち
UNCに出演するアーティストは関西を中心に活躍するアーティストから世界で活躍するアーティストまで幅広い。そして音楽性もまたバラエティに富んでいて、開催2日間で様々な音楽に触れることができたのだった。
メインステージのFOREST STAGEには19組のアーティストが登場。オープニングはUNCお馴染みのママコーラス隊のモンペーズ。オリジナルの振り付きで童謡や遊び歌に途中からちびっこダンサーも加わり、そのステージを見ているこちらの頬が緩んだ。
続くseasunsultではそのグルーヴ感に観客も思わず体を揺らし、3ピースらしい疾走感を存分に味わったかと思いきや、BunBun the MC with raganita a.k.a amanitaではアフロビートに乗せて渋い声で独特のリリックを聴かせる。そして一日目の締めは今注目のHIPHOPユニットのFNCYが登場!
やはりこの日一番の注目度だったのかステージには多くの人が集まり、飛び跳ね、コール&レスポンスで熱いダンスフロアに変えてみせた。続く2日目は、あいにくの雨模様となった。KAWASAKI KOHEIのステージではアコギ1本でしっとりと聴かせるバラードに自然のスモークが絶妙な演出となった。時折強い雨に見舞われることもあったが、清水タケオと南国気分で織りなすハッピーで色彩感溢れるアンサンブルに雨風もなんのその、そんなことを忘れてしまうくらいハッピーな空間が広がっていたのだ。
10周年という節目にLORD ECHO
開催前に主催者も語っていた今年の目玉であるニュージーランドを拠点に活動するLORD ECHO。7人編成のフルバンドセットという貴重な来日公演に加え、それを野外で見られるとは10周年のラストを締めくくるにふさわしすぎる。
ひどく降っていた雨もLORD ECHOが登場するやいなや、しとしとと静まっていった。天気まで味方につけてしまうのかとこれから始まるステージに心が高まる。気張るでもなく、ゆるりとした雰囲気で始まり、中盤に向かうにつれてダンサブルなリズムとキレのある3本のホーンズ、そしてソウルフルなボーカルのセッションで攻め立てる。贅沢にも野外のジャズクラブにいるのだろうかとその音に酔いしれた。
メンバーたちもよほど楽しかったのだろう、ステージから降り観客の横を練り歩きながら演奏したり、観客をステージに上げてのお祭り騒ぎ。UNC10周年を締めくくるステージとなった。
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