• フジロック2019で初ライブを果たした謎のアーティストTHE ALEXXに初インタビュー!~ゼロから挑戦する音楽家の決意~


    今年のフジロックで、突如、デビューライブを果たした謎の新人アーティスト、THE ALEXX(ジ・アレックス)。本日11月22日(金)、いいフジロッカーの日!?(笑)に、デビューアルバム『VANTABLACK』(べンタブラック)がREXY SONGからリリースされました!(詳細はページ下部を参照)

    「まだ知られていない、いい音楽」を伝えるべく、フジロックのオーガナイザーとフジロック・オフィシャルショップ岩盤が一緒に立ち上げたインディーレーベルREXY SONG。キューバのINTERACTIVO(インタラクティーヴォ)を皮切りに、これまで海外アーティストの作品をリリースしてきましたが、今回初めて、日本人アーティストのTHE ALEXXと専属契約を結びました。気になる要素が満載の一方で、メンバーに関する情報はほとんどなく、まさに正体不明(フジロック出演時はメンバー発表すらされていなかった)。

    そこで今回、12/1(日)12/2(月)に行われるライブ準備真っ只中のTHE ALEXXにメールインタビューを決行!

    「全員、遅咲きの新人です(笑)」と話してくれたのは、フジロッカーもご存知、あのベテランアーティストです。インタビューでは、ゼロから挑戦する音楽家としての、純粋かつストイックな決意を聞くことができました。これまで正体を公表しなかった理由にも注目です!

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    THE ALEXXは、ゼロから挑戦する、新たな音楽の冒険

    ─ デビュー前の初ライブを今年のフジロックで果たしたTHE ALEXXですが、新人アーティストと呼ぶには貫録が満載でした! まだ謎に包まれている部分も多いので、今回ぜひベールを脱いでいただいて、まずはメンバー紹介をお願いします!

    ボーカルのTonton、ギターの筒井くん(筒井朋哉)、ビートとシンセサイザーが俺、杉浦英治の三人組です。Tontonはクリスタルボウルとテルミンも演奏します。筒井くんはベースも弾いて、俺もギターを弾いて歌います。

    ─ 杉浦さんは、「ELECTRIC GLASS BALLOON」を解散後、DJ名義で「SUGIURUMN」として活動する中で、「THE ALEXX」というバンドを結成されましたが、改めて、また「バンド」という形で音楽をやろうと思った原動力や、THE ALEXXの結成経緯などについてお聞かせいただけますか?

    THE ALEXXを始めようと思った時、SUGIURUMNとしてやってきた音楽の続きじゃなくて、今までやってないことをやろうと思いました。だから、THE ALEXXはSUGIURUMNが始めた別名義のプロジェクト、という印象を与えたくなかったんです。

    ELECTRIC GLASS BALOONを始めた時や、SUGIURUMNを名乗ってDJを始めた時みたいに、ゼロから挑戦したかったから、今日まで自分がTHE ALEXXをやっていることは黙っていました。

    ある意味、「今までの自分を断ち切って新たな音楽の冒険に出なければならない」という自分に対する強制的な必要性がTHE ALEXXをスタートさせる原動力でした。

    自分の中に潜んでいるダークな部分から音楽を作ることは今まであまりしてこなかったから、それをこのバンドでやってみようと。お互いに音楽性もキャラクターも十分理解してくれている2人とバンドを始めました。

    ─ 杉浦さんがDJ名義とバンド名義で活動するというスタイルについて、フジロックのGAN-BAN SQUAREで同じレジデントDJを務める石野卓球さんもそうされていますが、THE ALEXXを結成してバンド活動を始めるにあたって、卓球さんから影響を受けた部分はありますか?

    THE ALEXXとして活動を始めたばかりの自分を卓球さんと比べるなんて何ともおこがましいですが、毎年フジロックのGAN-BAN SQUAREで卓球さんと過ごして、当然めちゃくちゃ影響受けてますよ! 卓球さんは音楽家としても人間としてもリスペクトしている数少ない大切な友人です。

    フジロックを目標にすることが宿命

    ─ 今年のフジロックのGAN-BAN SQUAREでの初ライブについて、DJ「SUGIURUMN」としていつも出演しているステージで、初めてバンドとして出演した感想は?

    今年のフジロックは、THE ALEXXとして正真正銘の初めてのライブでした。一曲もリリースしていないバンドのライブを、あの雨の中、あの場所で観てくれた人たちに、ありがとうって言いたいです。

    誰も見に来ないかもって思ってたところもあったから、嬉しかった。オリジナル曲だけで90分間のライブでした。ステージで楽器を演奏して歌うのは久しぶりだったし、もちろん毎年DJとして出演している時とは違いました。酔っぱらえないし(笑) 。

    ただ、やっぱりフジロックで、俺が愛するGAN-BAN SQUAREなので、毎年あの場所に成長して帰っていきたいと改めて思ったし、今年のフジロックから定点観測地点として、フジロックのお客さんにTHE ALEXXを観察し続けてもらえるようにならないといけないと思いました。

    とてもハードルが高いことだし、継続が条件となるから目標とも言えます。毎年のフジロックを目標に活動することが宿命付けられたバンドだと肝に銘じているし、それは幸せな事です。毎年、しっかりフジロックのお客さんに選んでもらえるように成長していきたいです。

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    「純粋に何のバイアスもかけられることなく聴いてもらいたい」

    ─ 11/22(金)にデビューアルバム『VANTABLACK』がリリースされますが、漆黒を表すタイトルにはどんな意味が込められていますか?

    「ベンタブラック(Vantablack)」は、カーボンナノチューブから構成される可視光の最大99.965%を吸収する既知の最も黒い物質。「成長」する垂直なチューブの森から成っている。ベンタブラックに光が当たると、それを跳ね返すのではなく捉えて、チューブ内を何度も屈折させ、最終的には吸収されて熱として放散される。

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

    こんな風に説明できるのはメールインタビューの利点ですね(笑)。

    上記の文章の「カーボンナノチューブ」、「チューブ」、「チューブ内」を 「音」って言葉に変えてみると、なんかいいですね!

    ─ 『VANTABLACK』を制作するにあたってのこだわりや、聴きどころなど踏まえて紹介いただけますか。

    アルバムの制作過程がTHE ALEXXの始まりからの軌跡です。

    1曲目から曲順通りに制作していきました。1曲目を作りながら、録音しながら、次の曲の構想をしていく行程で12曲を制作していったんです。

    このバンドを始めようと思った時の閃きと、アルバムのタイトルの意味にも準じますが、音楽的に不純な要素は全て排除したつもりです。瞬間の閃きと偶然を見逃さないことに気をつけて、曲を膨らませていきました。

    メンバーの楽器のパートも決めませんでした。個人の手癖と、それぞれが作曲してきて持ち込んだりすることも無しにして。あくまでも、ゼロから生み出すルールで制作していきました。

    今の時代に奇跡を望むようなことだとは思いますが、THE ALEXXという正真正銘の新人バンドの1stアルバム12曲は、純粋に何のバイアスもかけられることなく聴いてもらいたいと願いながら制作しました。結果、あらゆるバイアスを吹っ飛ばすアルバムが完成したと思っています。是非、楽しんで下さい。

    「全員、遅咲きの新人です(笑)」

    ─ THE ALEXXは、REXY SONGが契約する初めての日本人アーティストになりますが、音源をリリースするにあたり、REXY SONGというレーベルを選んだ理由は?

    ピンポイント爆撃に成功したっていうか、一本釣りの漁場で自ら狙った竿に釣られに行ったというか(笑)。

    ただ、前例がなかったから、どうなるのかわからなかったけど、選んだというか、選んでくれて感謝しているし、それにはしっかり応えたいです。

    大ボスの日高さん(スマッシュ代表)をはじめ、ボスの豊間根さん(岩盤代表)を中心に、バンドとレーベル・マネージメントで、インディーの魅力が詰まった最強チームが出来上がりました。全員、遅咲きの新人です(笑)。豊間根さんがサンプルCDを持ってラジオ局回りしてますからね、新人A&R(Artists and Repertoire)として(笑)。

    日高さんは、俺が今までに出会った人の中で、唯一、実在が信じられない人(笑)。「こんな人が実在するのか?」って。自分にとっては完全に伝説の海賊王ですよ。この人たちと仕事をしたい、音楽をしたいなと思い続けてきたから嬉しいです。

    お披露目ライブは要チェック! DOMMUNEにも出演!

    ─ 今年の朝霧JAMでは、初日のムーシャイン・ステージのトップバッターを楽しみにしていましたが、中止になってしまい残念でした。
    12/1(日)は岩盤でインストアライブがあり、そして、12/2(月)は渋谷クラブクアトロにて「GAN-BAN NIGHT SPECIAL」に出演されますが、デビュー後、初となるライブに向けた意気込みを聞かせてください!

    1stアルバムから、1stシングル「Beatwave」と2ndシングル「Alan Smithee’s Monolog」を配信リリースして臨む朝霧JAMは、俺たちもTHE ALEXXを初めて一般的にお披露目するライブだと位置付けていました。

    THE ALEXX “Beatwave” Music Video
    Directed by Eiji Sugiura (THE ALEXX)

    THE ALEXX “Alan Smithee’s Monolog”

    朝霧JAMは濃厚な1万人以上のミュージックラバーが集まるフェスだから、鼻息荒く気合い入れてリハーサルしていたので、チャレンジの機会を失ったのは正直残念無念でした。来年呼んでいただけるように頑張ります!

    今後のスケジュールですが、まず、アルバムリリース当日、11月22日(金)の15時から、インターFMの「Ready Steady George」に生出演します。スタジオライブもやります。生放送です。是非聴いて下さい!

    次に、12月1日(日)18時30分から、渋谷パルコにグランドオープンした岩盤でのインストアライブをやります!
    岩盤でのインストア終了後は、同じ渋谷パルコ館内を移動してSUPER DOMMUNEでライブをやります。世界中の人たちに見て欲しいです!

    そして! 翌日の12月2日(月)19時から、渋谷クラブクアトロにて、渋谷パルコと岩盤のグランドオープンを祝うイベント「GAN-BAN NIGHT SPECIAL」で、THE ALEXXの2回目のライブを行います。アルバムリリース後の本格的な初ライブで、正にTHE ALEXXを世間一般にお披露目するライブとなります。GAN-BAN NIGHTなので、言わずもがな最高なラインナップです。皆さんにとって(多分)初めてのTHE ALEXXと、東京で久しぶりに開催するGAN-BAN NIGHTを是非、楽しんでください!

    ─ THE ALEXXとして、これからどのような音楽を創っていきたいと考えていますか?

    アルバムごとにTHE ALEXXの物語が進行して行くような音楽を創っていきたいと思っています。応援よろしくお願いします! 

    EIJI SUGIURA / THE ALEXX


    以上、THE ALEXXのインタビューでした!

    杉浦さんが始めたバンドということを知った時は「早く言ってよ~」という気持ちでしたが、あえて言わなかった理由を聞いて、納得。顔隠し過ぎー!と、ひとりツッコミを入れていたアーティスト写真にも納得(笑)。音楽と真っ直ぐ純粋に向き合って挑む姿勢は、読んでいて背筋がピンと伸びました。

    好きなことを「やりたい」と思ったら、それを始めるのに早いも遅いもなく、やりたいと思った瞬間から全力で取り組む。一度しかない人生、楽しむしかない! と再認識するパワーをもらい、音楽を通して杉浦さんの人生観を垣間見ることができたようなインタビューでした。

    「インディーの魅力が詰まった最強チーム」から生まれてくる音楽を、これからも楽しみにしています。

    伝説の海賊王、、、(笑)。

    Interview & Text by Eriko Kondo


    デビューアルバムリリース情報

    VANTABLACK-jacket

    THE ALEXX(ジ・アレックス)/『VANTABLACK』(べンタブラック)
    REXY-6 / 国内盤 CD / 2,300 円+税
    発売日:2019年11月22日(金)

    2019年の晩秋、実は2020年にオリンピックが開催される事など誰一人本気で考えていないユースカルチャー・ガラパゴスのこの国で、フジロックのオーガナイザーとフジロック・オフィシャルショップ岩盤が一緒に立ち上げたインディーレーベルが突如専属契約した初の日本人アーティスト“THE ALEXX”(ジ・アレックス)。

    公式音源を1曲も発表しないままフジロック‘19の激しい雨の中でデビュー・ライブを行い、デビュー・シングルを発表した直後に朝霧ジャム’19に出演が決まっていたが台風の影響でキャンセルに。彼らはザ・エックス・エックス以降のダークさとポップさ、ダンスミュージックのマナーとロックのダイナミズムを個々の体内に沁み込ませ、ニューウェイヴ、ハウス、電子音楽、インディーダンス、ニューディスコ等々、過去から現在までに溜め込んだ豊潤なユースカルチャー・ミュージックの影響を混乱したままダイレクトに表現している3ピースバンドだ。

    ジ・アレックスのデビューアルバム『VANTABLACK』は、まるでセックス・ピストルズ/クラッシュ/ニュー・オーダー/スミス/プライマル・スクリーム/マッシヴ・アタックに熱狂した日本人プログラマーが設計したAIが作ったJ-POPアルバムのようだ。 エンジニアにはzAk氏を起用し、ダークでダビーなサウンドを究極なまでにソリッドに仕上げることに成功している。令和、0話、ゼロセット。日本のミュージックシーンにブラックホールを生み出すジ・アレックス『VANTABLACK』。新たなダークヒーローの誕生です!

     

    詳しくはこちら

     

    ライブ情報

    ■11/22(金)15時~ インターFM「Ready Steady George」
    生出演&スタジオ生ライブ

    ■12/1(日)GAN-BAN/岩盤インストアライブ
    18:30スタート(入場無料)
    会場:渋谷パルコB1 GAN-BAN/岩盤

    ■12/1(日)SUPER DOMMUNE
    詳細はDOMMUNEのWEBサイトにて後日発表!
    http://www.dommune.com/

    ■12/2(月)SHIBUYA PARCO presents“SHIBUYA COMES ALIVE!”@ SHIBUYA CLUB QUATTRO GAN-BAN NIGHT SPECIAL
    前売:¥3,800 税込み(ドリンク代別)
    OPEN18:00/START19:00
    会場:渋谷クラブクアトロ
    https://www.club-quattro.com/shibuya/schedule/detail.php?id=10237

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