FRF '99 News
Fuji Rock Festival '99 [1999.7.29 03:43]
おそらく、フジ・ロックの会場に向かう直前にこのページをチェックしている人もいるだろう。その人たちには、まず、Smashing Magの最新レポートをチェックしてください。取材をしたのは24日ですが、会場の中の様子がかなり分かるはずです。
で、それから3日後の27日深夜にインターネット班の中核メンバーが会場に入ってきているんですが、実際の作業を始めたのは28日の早朝から。といっても、まずは13台のコンピュータのセッティングをしなければいけないし、会場内三カ所に用意されているベースにそのコンピュータを配置する。正直なところ、今日はほとんどその作業で一日がくれたという感じだった。
が、各ステージ、テントなど、会場の準備は確実に進んでいて、ここ数日間の変化について、今回初めてのFuji Rock Expressで徐々にお知らせしていこうと思います。
ただ、その前に重要なことがあります。本日、夜7時半頃、強烈な夕立がありました。その夕立は、まるでバケツをひっくり返したような勢いで、続いたのはわずか15分ぐらいだったんですが、おそらく、この雨でフィールド・オブ・ヘヴンは完全なぬかるみ状態になったんじゃないかと思います。(作業のためそこまで出かけてはいません)
なんでも、こっちで18日から作業を続けているスタッフに聞くと、昨日以前の数日間を除いてこんなことが毎日一度は起きていたということです。一応、天気予報では30日、31日と快晴になるということですが、いったんこんな雨になると、よほどしっかりした靴でないと耐えられないと思います。雨のためにゴム長を持ってくるのがベストですが、無理ならば、必ず履き古した、つぶしてもいいような靴を持ってくることをおすすめします。実際、スタッフからマーケット関係の人など、97年のフジを体験している人たちはみんなゴム長を持ってきているようです。
また、会場内の道に関していえば、砂利道が多いので、サンダルなんかではめちゃくちゃ疲れます。それに、素早く移動もできません。ですから、暑い時にのんびりするためにサンダルを持ってくるのは良いアイデアだと思いますが、それをメインにするのは考え物です。
あと、午前2時頃に外に出てみたんですが、28日の夜に関する限り、それほどの寒さは感じませんでした。ただ、雨が降ったりすると、どうなるのかは保証の限りではありません。夜のトレーナーやジーンズは最低限だと思ってください。
さて、着々と作業が進んでいるのが現場です。メインとなるグリーン・ステージは前回の取材の時とかなり姿を変えて、照明機材なんかもつり下がっています。また、ステージ前のコンクリート部分に作られていたのが、その部分を囲むような柵。これは地面がそういった状況なので、よりいっそうの安全性のために作ったのだと思います。そのブロックを囲むように頑強な体格のセキュリティ・ガードが配置されるということです。
が、その他は全くの自由です。(28日の段階です)それと、ここは元々がゴルフ場だったこともあって、地面は芝生。前に行って騒ぐのもいいんだろうけど、同時に後ろでのんびりと楽しむのは最高のロケーションだといえます。
7月24日には姿も形もなかったダンス・テントがデ〜ンと姿を見せていたのが印象的でした。これは、おそらく、イギリスあたりから輸入したもので、その大きさはグラストンバリーのダンス・テントにも引けを取らないほどのもの。これは面白そうだ。
また、このテントのスポンサー、ヴァージンがテントの入り口あたりに設置しているのが数々のモニタ。これで中を見せるのかどうなるのか... 今日は他にしなければいけないことがいっぱいあったので、チェックはしていないんですが、そんな感じがします。
この詳しいタイム・テーブルに関しては一般の雑誌で発表されているものと若干違うようで、最終的な調整は29日になるという話を、さきほど(深夜2時頃)担当者に聞きました。これは、わかり次第、正確なものをアップする予定なんですが、変更などがあるようなことは聞いています。その覚悟はしていてください。
今年も例年通り、ゴミの問題に取り組んでいるA SEED JAPANがヴォランティアとしてフェスティヴァルに参加してくれています。彼らはこういったフェスティヴァルでいかにゴミを少なくするのか、リサイクルをすすめていくのかを訴えながら、会場のゴミの収集を助けてくれているわけです。
正直言って、このゴミの問題で日本のフェスティヴァルが世界をリードして欲しいと思っています。例えば、グラストンバリーにしてもとんでもない量のゴミが出ていて... もちろん、ヴォランティアの人たちが回収をしているんですけど、そのそばで平気な顔をしてゴミを捨てていく人の多いこと! だからこそ、彼らは会場の清掃に二ヶ月をも費やさないといけないわけです。
ゴミを少なくすれば、それだけ経費が浮き、環境を保護できるし、できるだけリサイクルをすれば、地球の寿命を長くすることができる。そんな当たり前のことを、個人個人が少しずつでもやってなにかの力になろうと思います。今回もLet's Get Together Boardで、多くの人たちがそういった書き込みをしてくれています。もちろん、そんな事情を全く知らない人もたくさん会場にやってくると思いますが、ぐたぐた理屈を言うより、なによりも自分自身が具体的な例として動くことが、他の人を動かすのだと思います。
実際、こういった問題に関して、今年はスタッフも徹底しているようで、たばこのポイ捨てなんて見たことがありません。97年にはマーケットやスタッフにもそんな人がいたんですが、たばこを吸う人の多くが携帯用の灰皿を持って動いています。
すばらしいと思いませんか? 雨が降らない限り、どこにでも腰を下ろすことができて、寝ころべる... そんなフェスティヴァルって? ひょっとしたら、今年のフジ・ロックがそのサンプルになるような気配もしています。
これは簡単なことじゃないと思うんですが、こんなことででもみんながびっくりするような、そんな奇跡を起こしてみれば、面白いですよね。先日のウッドストックじゃないけど、「ロック=不良」的なイメージを持っている人がいまだに幅を利かせているのが日本です。本当にオルタナティヴなアプローチを僕らがしているんだということを、知らしめてみたいと思うんですよ。
セカンド・ステージもかなり形になってきたでしょ? こっちのステージ前はかなり雑草の生えた土ベースの場所。これ以上はここにかけることはないんだけど、まぁ、楽しみにしていてください。
前回の取材との大きな違いはなによりも、橋! グリーン・ステージとホワイト・ステージとの道をつなぐ橋が前回はまだ作られてはいなかったのだが、びっくり。完全にできていました。しかも、橋っぽくない橋。まるで昔からあったかのような道のように見えるんですよ。
その下を流れているのが川。数ヶ月前にここにきたときにはここにかかっている丸太をおそるおそるわたってホワイト・ステージのロケーションをチェックしたんですが、それが信じられないような光景です。これで両ステージをつなぐ、最短距離のルートができたことになります。
1999.7.29 Reported by hanasan
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