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「ルーキーはゴールではない!!」
オーディション事務局担当者にインタビュ- その1
ルーキー・ア・ゴーゴーのノミネートバンド発表後の6月某日夕暮れ時。目黒にあるホットスタッフ本社にてorg-sleepy,JOE, wacchy、masterの4名でルーキー担当者の方にお話を伺ってきました。
ついたてで仕切られた会議室のようなところに通され、一番最初に目に入ったのはルーキーへの応募書類の山、山、山。この大量の応募書類の中から一体どのようにノミネートバンドが選ばれたのかズバリ探ってみました。
●昨年は投票形式でしだが、これから誰がどのように選考していくのでしょうか
「ブッキング会議ですね。日高さんとオーディション事務局の中で選びます。全国を大きく分けて8つのエリア(北海道、東北、北陸、関東、中部・東海、関西、中国・四国、九州・沖縄)から総数1500通、関東だけで800通応募がきました。丸2日間かけて応募書類をチェックしていきました。準備作業を入れるともっとかかってますけどね。」
●選考の基準や予選通過のコツは?
「(コツは)何曲か入っている中で押し曲を書いてもらえれるといいですね。20曲とか入っている中で聞けるのは実際2曲ぐらいなんで。
(基準は)パフォーマンスでのインパクトです。あとは音でのインパクトというものがやっぱり大きいです。当然、ここからグリーンステージに立つようなバンドが出て欲しいという気持ちもあるんです。
でも、まずはルーキーのステージを考えたときに、場外で、グリーンステージが終わったあとじゃないですか。あの条件で、どうやって通りを行く人たちに聞いてもらうか、僕らでもステージ作りや宣伝やプロモも考えているけど、最後はバンドの音だったり、パフォーマンスだったりが輝いていないとお客さんは立ち止まらないじゃないですか。もう疲れてヘッドライナーも観たし、マーキーで踊るのもイヤだし、酒も飲んだし、帰って寝るかっていうお客さんが通る場所なので、この2つ、パフォーマンスと音のインパクトっていうのは気にせざるを得ないですね。
その上で、もうひとつは多くの人に受け入れられるであろう、という意味でのポピュラー性ですね。パフォーマンス、音、ポピュラー性。この3つを兼ね備えたバンドはなかなかいないんですよ。僕らもライブも観てないし、ビデオだけじゃわからない部分も多いし。でもそういった可能性を持っている、というのがぼくらの中である種、判断基準ですね。キレイにまとまっていたり、完成度が高いバンドよりも、まだまだ音楽的には未完成でも光るものをもっていたりインパクトがあるというバランスを考えます。全部が全部完璧なバンドなんていないし、いたらすでに場内にいると思うので。」
●なぜ場外で、しかも時間帯が深夜なのでしょうか
「もともと過去にさかのぼれば場内にnew stageというのがあり、それが元になっているんです。それから時を経て日本人の新人を出すステージを作ることになって今の位置になりました。物理的に場所がないというのもありますが、結果的に場外になって意味ができたのは「中のステージに行こうぜ!」というモチベーションを作れたことですね。」
「場所は一回変わっているんですよ。かまぼこテントっていって、屋内でライブハウスみたいな駐車場の物販テントの横でやってたんです。今から三年前ですね。その次の年から今の場所(パレスオブワンダー)になりました。もっとお客さんに見えるトコに持っていきたいという意図で。時間帯については、グリーンステージが終わらないとなかなか外にお客さんが来ないということで夜中からのスタートになりました。」
interview and photos by ORG-sleepy.
(June 28, 2004)
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