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取材・レポート

    地域超密着型ゆるフェス、shimafes SETOUCHI体験記 Part.1

    仙台ではAIR JAMが、木更津では氣志團万博と各地でイベント盛りだくさんだった残暑厳しい9月の3連休。瀬戸内海に浮かぶ2つの島ではshimafes SETOUCHI 2012という小さなフェスが開催されていた。

    2011年に続き2度目の開催となるが、昨年は台風で半分以下の規模となり…などなどの詳細やなんで島でやるの!?はこちらのサイトこちらの動画を観ていただくとして、今回は実際行ってみてどうだったのさ?という体験記をお届けしたいと思う。なお、shimafesのテーマは「五感で楽しむフェス」ということなので、半ば強引にの5カテゴリーに分けてレポート!

     会場レポート

    9月14日の前夜祭から16日まで3日間、メイン会場となったのは小豆島。高松からはフェリーで約60分、高速艇なら約40分で到着、その他、岡山や神戸などからもアクセスできる香川県にある島だ。shimafesが開催される「ふるさと村」という場所までは港からさらにバスか車で移動しなければならず、「無事にたどり着けるだろうか…」と計画段階ではやや不安になったりも…、しかし、主要の港からは臨時のシャトルバスが往復していてホッとひと安心(バスはかなりぎゅうづめだったけど…まあ、これもフェス感ってことで)。そして会場に着いてみると、ふるさと村はプールもある立派な道の駅だった!地図だけをみて「ここはなに?砂浜?トイレとかちゃんとあるのかな…」とソワソワしていた筆者は、その快適さにまず驚いた。足下は舗装路、水洗トイレ完備。ライヴのメイン会場となる「一番大きいステージ」は芝生に屋根つきという親切設計。これなら直射日光を避けることができるし、多少の雨も大丈夫。何より芝生でゴロゴロできるのがいい!ゆったりフェスを楽しみたい人や子連れの人に強くおすすめしたいポイントだ。

    場内はというと、海に囲まれたロケーションはもう「最高」のひと言。昨年は台風に泣かされたこのフェス、今年は迫っていた台風16号もちょっとだけ待ってくれたよう。キラキラと陽光輝く瀬戸内の海。それをバックに地元や島に縁のあるバンドのライヴや食を楽しむ。求めていたパーツがすべてぱちっとハマった感じ。お客さんが口々に「めっちゃ楽しい~」「もっと地元でこういうイベントやって欲しい!」と話してくれたのも納得の気持ち良さだった。

    ライヴ・ステージは3つ。前述の「一番大きいステージ」に、海を臨む「森と海のステージ」、素朴な雰囲気の「太陽と月のステージ」。すべてのステージが徒歩1分圏内にかたまっているので、フジロックのようにステージ間の移動時間の心配はゼロ。あっちを見たりこっちをのぞいたりのステージ二股も余裕でできるし、食べたり飲んだり、プールに足を浸けながらのんびりライヴを観られるゆるさが、またたまらなく良い。これにプラスして、15日には小豆島内の中山農村歌舞伎でイベントが、ちょっと離れた鬼ヶ島(女木島)で七尾旅人さんのワンマンが行われていた。鬼ヶ島の様子は後半のライヴ・レポート編へ


    【1】「一番大きいステージ」はレッドマーキーをふた回りくらい小さくしたようなサイズ。ライヴを楽しむのはもちろん、後ろの方でごろ寝も快適。 【2】「森と海のステージ」は唯一このフェスのためだけに天然無垢の木材で手作りされたもの。 【3】「太陽と月のステージ」では小豆島の幼稚園、高校の吹奏楽部と地元感溢れるアクトも観られた。 【4】終演後の場内。めっちゃクリーン。
    アクセス良し、環境良し、ライヴ良しときて、最後に気になるのはマナー。天気が良く、人が多すぎないせいか、みんな気持ちに余裕があり無理な場所取りや諍いなどはなかったよう。ボランティア・スタッフのがんばりもあって、ゴミの分別もしっかりされ、最後のライヴが終わった後も会場内に落ちているゴミはほぼゼロという素晴らしさ。「世界一クリーンなフェス」と評されるフジロックも、これはうかうかしていられない!?

    shimafesをひと言で表すとするなら「とにかく気持ちのいいフェス」。地元を盛り上げようとしている人と、それに賛同する人たち、一緒に楽しもうとする人たちの呼吸がぴったりあっているからこそ作れる空気があった。まだ2回目が終わったところ、生まれたばかりの小さなフェス。少しでも気になるな、という人は、ぜひ足を運んで、これからの良い流れを作るひとりになってみてはいかがだろうか。

     フェスごはん

    こういったイベントでは、もうかかせない存在となっているのがごはん!どこのフェスでも特徴あるお店が出店するようになりました。島フェスのこだわりは「食料地(自)給率100%!」。小豆島のオリーヴ製品を使った屋台や徳島のかぼす酢をアレンジしたドリンクを出す店があったり、瀬戸内の「食」が並びます。もちろん香川といえば、のうどんも。そして、どれもこれもウマい!!ここ重要!メニュー、店舗数とも多くはないですが、東京や他の地域から来た人もご当地メニューを楽しめるのがまたうれしいところです。15時過ぎには完売になってしまった店が多かったのは残念ですが、それだけ食欲をそそるものが多かったということで。

    【5】無添加がうりの讃岐うどんはうどん県ならではのツルツルとコシ。すだちがいい仕事してます。 【6,7】すもも味としょうゆ味のソーダ。どちらも小豆島の名産。 【8】すだち酢と氷で作る「すだちソルベ」はひんやり爽やか。炎天下のフェスでは大人気メニュー。 【9】バジルソースのホットドックはオリーヴオイルたっぷりで案外さっぱり。 【10】島メンチ、島餃子、島唐揚げ。島と揚げ物好きにはたまらない屋台。 【11】こんな限定品も売ってました。お土産にどうぞ~。

    Part.2へ続く

    文・写真:輪千希美