2009年フジロックにて。オフィシャル/アンオフィシャル、片手で足らないくらいのライヴを繰り広げ、そして練り歩いたレーヴェンが帰ってきた!
一年の憂さ晴らしの役目を与えられた、前夜祭の一発目に登場した衝撃を覚えておられる方もいるのでは?
なにせ、肩車のまま演奏したり、ジャグリングもお手のもの、サックス吹きに至っては、ラッパ管の先から音を発しながら、腰でフラフープを回しては摩訶不思議な動きを繰り出す、と、「ライヴ」という枠組みを超えた一大エンターテインメント・ショウでした。
「前夜祭ってよくわからんバンドが出るなぁ」、という大方の印象の上を行く「芸当」で、がっちりとフジロッカーズの心を掴んだのです。
スウェーデンから北欧を回り、そしてグラストンバリー出演時に、スマッシュのスタッフがたまたま通りがかって病み付き→即ブッキング、という流れからも、レーヴェンの底知れないヤバさが伝わってきていたのですが、このサーカスのような光景には恐れ入ることしきり。完全に、フジロッカーズは脱帽し、そして波に体を預けておりました。
もちろん、音も強靭です。変拍子が組み込まれた土着の音を、パンクの精神と、早急なビートに乗せてけたたましく攻めてくるのだからたまらない。見た事の無い方も、一度見てみれば、その衝撃を周りの人間に語りたくなってしまうことでしょう。
ハコに入れば、オーディエンスはほぼ経験者、リピーターだとおもいます。メンバーがステージに登場する前から、やんややんやと騒ぎ、酒を酌み交わし、まるで「祭り」の幕開けを待ちわびるかのような状態となっていると言っても、間違いはないでしょう。
その状態からライヴが始まれば、パンクバンドも真っ青なモッシュとダイヴの嵐。アンコールはどれだけやるのか、はたまたそのまま会場から飛び出して、外でゲリラライヴをやるのか…誰にも予想がつきません。
「予想がつかない」というのが、彼らの醍醐味です。
今回の来日は、『スウェーデンの物語〜Svensk Kultur』の発表に合わせての来日ですから、新曲もふんだんに盛り込まれたライヴとなってくるはずです。もちろん、民謡のリフも入って来ますし、馴染みあるところでは”カチューシャ”などのロシア系の音も繰り出されるはずです。
とにもかくにも、東名阪、各会場で巻き起こるエンターテイメント・ショウに、巻かれちまえば良いのです。足腰がかろうじて立つ状態でも問題なし。そこでバカ笑いすることが重要です。
それが、酔楽(ようがく)…洋楽の一歩先に進んだ、わからなくとも大騒ぎしてしまう音楽。見て損はありませんよ!
- OSAKA -
9.2 (fri) Shinsaibashi CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 START 19:00
5,800YEN (adv.drink fee charged@door)
- NAGOYA -
9.3 (sat) Nagoya CLUB QUATTRO
OPEN 17:00 START 18:00
5,800YEN (adv.drink fee charged@door)
- TOKYO -
9.4 (sun) LIQUIDROOM
OPEN 17:00 START 18:00
5,800YEN (adv.drink fee charged@door)