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メタモルフォーゼのはじまりとこれから DJ MAYURIインタビュー後編

開催を目前に控え、否が応にも盛り上がってしまうメタモ前夜な今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。メタモルフォーゼ主催者・DJ MAYURIさんへのインタビュー第2弾をお届けします。10年以上の歴史を持ち、もはや“老舗フェス”といっても過言ではないメタモルフォーゼ(以下メタモ)、今回はその歴史、運営面のお話にフォーカスを当ててみたいと思います。それではどうぞ!

Photo by eyespyeys

――今年で12回目。こうしてラインナップを見ていると、会場の変遷だけでなく、音の趣向もかなりの変化が出てきているように感じます。今年のTHE FLAMING LIPSなどもそうですが、ダンスミュージック以外のジャンルがヘッドライナーというのも珍しくありません。これは主催されるMAYURIさんの音楽性の変化によるものでしょうか、それとも何らかのお客さんの変化を読み取ってのことですか?

DJ MAYURI(以下M):お客さんの要望も、自分たちの趣向も、どちらもあるでしょうね。「レイブ」っていうよりは「フェス」っていう、もっとバリエーションを入れていきたいなと思っていますし。あとやっぱり規模が大きくなると、3つステージがあれば一晩中四つ打ちだけでなくてライブも欲しくて。すごくいいアーティストは世界に沢山いますしね(笑)。

――会場で変化を肌で感じますか?

M: うちの場合は、出るアーティストによってお客さんの傾向が違ったりするというところがいわゆる変化ですかね。Richie Hawtinとか出るとWomb(渋谷のクラブ)にいるような若い子が多いとか(笑)あんまり会場自体が過酷なものでもなく、アクセスしやすいしコンクリが多いですし、重装備でなくても大丈夫ですね。だからフェスティバルピープルというよりクラブ感覚でいらっしゃっているのかなと。でもいろいろな人に来てもらいたいです。音楽が好きな人、 キャンプが好きな人、色々楽しめると思いますので。

――メタモルフォーゼといえば、音楽だけではなく今年もCut ChemistやGALACTICのメンバーによる音楽のレクチャーがあったり、楽器メーカーブースが出ていたりするなど出展もバラエティに富んでいるなーと行くたびに思います。ミラーボールなどデコレーションの演出なんかも素敵ですよね。

Photo by eyespyeys

M: ありがとうございます。照明の演出をしているShinkilowさんはわりと長くお付き合いいただいています。あと光のインスタレーションも、IAMASのメディアアートの助教授と知り合いで、それでまあ授業の一環(笑)で学生さんたちとやってくださっていますね。ほかにも武蔵美大の学生達も初期から毎年デコを作ってくれています。やっぱり夜なんで、なにかないと暗いし危ないですから。

――逆に、規模が大きいことで運営ならではの苦労みたいなものもたくさんあるんじゃないかと思います。ゴミとか、近隣への配慮とか。

M: まあフェスティバルですからね…ゴミはスタッフの方と拾ってます。でも残ってるお客さんたちが帰りに自分でゴミを拾ってくれるのは本当に助かっていて…あれがないとアウトですね。すごく嬉しく思っています。

M: あとは地元の方との交渉などもありますが、そこはちゃんとメタモの趣旨なんかを説明して、ご理解頂いています。モビリティパークの近くに住んでいらっしゃる方とか、音も結構漏れるんですよね。しかも雲が音を反射したりするので、天気によって音の漏れ方が違ったりするんです。それで見当もつかないような遠くのエリアから苦情が来たりするんですけど、最初はそういうことが全然分からなくて。でもまあ5、6年経ちますから、ご理解いただいていますね。ちなみに鮎は地元のものを焼いています(笑)。

全景。この景色でFlaming Lips、808 Stateですよ! Photo By eyespyeyes

――あとは、過去の日本ランドなんかもそうでしたけど、メタモに行くと遊園地的なエッセンスが会場にあるなって思います。これは意識されているのでしょうか?

M: そうですね。最初の会場だったもちや遊園地っていうのが遊具のある場所で、そこから基準としてあるかもしれない。やっぱり夜という時間に、「非日常」の要素を入れたいっていうのがあるんですよ。世界や日本に色々なフェスがあって、それぞれのフェスの色が違うと思うんですけど、うちの場合はオールナイトの野外っていうのがひとつの特徴で、音楽だけじゃなくて遊べるところがあるっていうのが特徴でありたいと思っています。あと温泉なんかもありますよ、と(笑)。

Photo by eyespyeys

――色々なフェス、ということで、ではメタモ以外のフェスに目を向けてみましょう。メタモ同様このフェスティバルカルチャーが広がりゆく今、最初は珍しかったダンス系フェスティバルも増えてきていますね。

M: いいと思います。私も、個人的にLabyrinthが大好きなんですよね(笑)、大人のクラブって感じがいいんですよね。あとはTaicoclubによく行っていましたし、フジロックも何度も行っていますね。DJもドラゴンドラの上でYODAさん達とやったことがあります。フジロックはドラゴンドラがいいですね、あの辺だけフジロックじゃなくなっちゃうというか、下界と違う景色になっているっていう(笑)。

M: あとは海外ですと…最近はなかなか行っていないんですがAll Tommorow’s Parties(毎回アーティスト自身がキュレーターとなり、寄宿舎など小さな会場を舞台に繰り広げられるオルタナ系フェス)がよかったです。私が行ったのはヴィンセントギャロがキュレーターでオノ・ヨーコとかメルツバウとかが出ていました。そこはメインステージもパブの延長みたいな感じで(笑)、私が入った時はギリシャのメディアの人達と同じ部屋(!)で、その人達とコテージみたいな部屋をシェアするんですよ。で、同じ場を3日間共有して…アットホームで面白かったです。

――そのように趣向を変えた、メタモ以外のフォーマットでのフェス開催を考えたことはありますか?例えば過去に秋フェス、カウントダウンフェスもされていますが、そういった新しい取り組みみたいなものは今後も考えていますでしょうか。

Photo by Yusuke Kitamura

M: Labyrinthみたいに小規模で3日間ゆっくりのペースで…とかそういうのをやってみたいですね。メタモやフジロックの規模では絶対できない(笑)。というか最近はもうメタモと共に燃え尽きちゃって、できないですね。マウントフジコーリング(山中湖で開催された秋フェス)は良かったんですけどね。もう秋って毎週どっかでやっているので、うちらが入る余地がなかったりしますし、期待しないでください(笑)。秋だけじゃなくて最近は6月くらいから毎週どこかでフェスやってますよね。まあそんな中で、これからも9月の第1週をメタモルフォーゼの枠で皆さんにおさえておいてもらえると嬉しいです。

――すでに現段階(取材は6月末)で結構大変な時期だとは思いますが、来年以降の展望はお持ちですか?

M:んー……、あんまりないです(笑)。たとえば誰を呼ぶかっていうところも、いつも直前まで分からなくて、今年だって当初は全く違うラインナップを考えていたくらいですから。でもまあ毎年そうなんですよ。会場だって、日本ランドの時みたいに社長が変わって方針も…みたいなことがあったりしますしね。毎年毎年、今をきちんとやり切るっていうのが目標です。(了)

DJ MAYURIさん、貴重なお話をありがとうございました!そしてこれを読んで、9月第1週末の予定が伊豆になっている皆さまの、テンションに火を点けられれば幸いです(笑)。

メタモルフォーゼ直前の今ですが、タイムテーブルがようやく公開されたほか、インフォメーションもガンガン更新されてきています(「目がさめるようなプレゼント」ってなんですかMAYURI先生!)!フルスペックでのライヴを行なうらしいFlaming Lips、どんだけ派手にやってくれちゃうのか…などなどなどなど、期待をめいっぱいふくらませ、ガンガン盛り上がりながら9月を迎えましょう、メタモはもうすぐだ!

■METAMORPHOSE|メタモルフォーゼ
http://www.metamo.info
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■開催日
2011/9/3 土曜日
■開場 / 開演
16:30 / 18:00
■チケット
* 前売¥12,500
* 当日¥14,000

text by ryoji

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