From The Blog

カクバリズム的フジロック!角張渉インタビュー後編

前回のインタビュー記事掲載後、下北沢インディーファンクラブ(タイムテーブルを見るとやっぱりすごい!)は今年もソールドアウトになった模様。行こうと思っていた方にはヒジョーに残念ですが、なあに夏はまだまだこれからだから!ということで、今回のカクバリズムオーナー角張渉さんインタビュー第2弾は、インディーファンクラブを離れ、カクバリズムレーベルとフジロックフェスティバルについてのお話を聞いてみました。

Photo By Yusuke Kitamura

■出られるなんて思ってなかった−−若手インディーレーベルオーナーから見たフジロック

フジロック参加のきっかけはお客さんとしてでしょうか、それともレーベルオーナーとして?

「フジロックにはお客さんとして行ったことはなくて、2005年から毎年バンドが連れてってくれています。04年当時、僕らは下北沢シェルターとかクアトロでやっとワンマンができるかできないか?くらいの規模で、俺もみんなも出られるなんて思ってなかったんですよ。で、お客さんとして行くっていうことにも斜に構えて『フジロックとかあるよねー』『へ~ビョーク出るんだーふーん』って言いながら本当に関係ない話だろうと思っていて。そんな感じでした」

そんな気持ちでいたカクバリズムでしたが、05年にユア・ソング・イズ・グッド(YSIG)、そしてその翌年にはサケロック※と立て続けの出演を果たします(※サケの初出演は04年のルーキーですが、当時はカクバリズムに所属していません)。

「スマッシュの事務所に呼ばれて『YSIG、ホワイトで』って言われた時、行ったことないもんだから軽いかんじで『あーマジすか?ホワイト、へー』とか、事の重大さを分かっていなかった(笑)。でも嬉しかったです。『(自分たちのこと)見てもらえてた!』って、みんなで泣きましたからね。呼ばれるまで僕らは自前のイベントをやっていてスマッシュと付き合いはない、そもそも自分たちはイベンターっていう存在自体知らないようなやつらでしたし。それで当日、行ったら行ったで『ホワイトって千人くらいのとこすか?あっ、上から二番目…二番目?!…広いですねー』って、もう会場でキョロキョロしまくりですよ。こんなとこで?マジ?でかくね?って!」

YSIG@05年 Photo By Makiko Endo

驚きとともに幕開け。YSIGもその翌年のサケロックも、ホワイトステージのトップバッターという役割を果たし、ガシッとフジロッカーの心を掴みます。「フジがきっかけでバンドも知られるようになった」と話す角張さん。それぐらいインパクトのあったステージでした。

「サケロックは『ホワイトステージだからつくろーぜ』って冗談ですが、白スーツを作ったんです。もともとクレイジーキャッツの衣装ネタですが、その後はサケロックのひとつのイメージになりましたね、白スーツ。ライブはホントよかったです!お客さんも続々と増えていったし、なんか祝福されている、っていう感じもあって」

角張さんはライブ中どこにいたんでしょう。やっぱりステージサイドで感慨にふけっていたとか?

「ステージサイドにはいなかったですね。俺は走り回ってましたよ。当時はローディーさんとかいなくて、俺とバンドメンバーしかいない。しかも事前にPAの打ち合わせとかもやってなかったからライブ中はとにかく走って『音上げて!やっぱ下げて!』って(笑)」

Photo By Yusuke Kitamura

■カクバリズム、今年も大活躍の予定?

若かりし頃は(?)ドタバタ感満載だった角張さんも、今やフジの常連レーベルのひとつに成長しました。サケロックは今年ホワイトステージの夕方頃というナイスな時間帯に”昇格”し、YSIGも今年はグリーンステージのトップバッターを飾ります。メンバーのサイトウ ”JxJx” ジュンは深夜のパレスオブワンダーでDJとしても登場する予定で、「夜は呑みます!」と角張さんも意気込みます。

今年の角張さんのオススメはウィルコ、ビッグオーディオダイナマイト、ベストコースト、ノア・アンド・ザ・ホエール、イースタンユースやエンビーとのことですが、果たして見られるのでしょうか。

「当日ですか…俺は大体呑んでるとかですよ。最近混んでますけど苗場食堂とかパレスにいたり。苗場食堂、ライブもいいですよね。あそこのライブ一番記憶に残ってます。そこで二階堂和美もイルリメも出ましたけど、イルリメなんて最後木の上でライブ終わってた(笑)。会場ではみんな好き好きに動いてますね。例えばサケの田中馨くんは会場中歩きまわってるし。みんな楽しそうですよね」

フジロックまで、あと1ヶ月少々(もちろんその前に目の前の下北沢インディーファンクラブ!)。今年も彼のレーベルが苗場を盛り上げてくれるでしょう。最後に、角張さんにフジロックの魅力を聞いてみました。

「なんていうか、こう忙しくて心がすさんでる時にフジ行くと『ああ、音楽の仕事してて良かったなあ。認められたなあ、ほめられたなあ』っていう気分になります。関係者冥利につきるイベントっていうんですかね。この音楽業界、衰退したとかいわれるけどフジではそんな気にならない。1日しっかり”仕事”して『やっててよかった』ていう気分に、音楽を好きだっていう気分になるんですよ」

【こぼれ話】

Roji店内 Photo By Yusuke Kitamura

今回のインタビューを行った会場は東京・阿佐ヶ谷のカフェ・Roji。こちらはカクバリズム所属バンド・セロ(Cero)のメンバー高城昌平さんのお店なのだそうですが(まだ聴いたことのない人はこちらの名曲を!)、今日みたいな熱帯夜をいくらか涼しくしてくれそうな彼らのサウンドも…ぜひ、フジロックで聴きたいなと思うんですがいかがでしょうか角張さん!日高さん!

text by ryoji
取材協力:Roji(〒166-0001 東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-13-4 2F TEL 03-6809-2110)

Tags: 


No comments yet.

Leave a Reply